ナスの大きな葉

  • 2011.08.28 Sunday
  • 21:33
 

こんにちは、園芸店オヤジです。
信州でもまだまだ暑い日が続き、毎日水遣りに追われる日々です。


  秋ナスが大きな葉になってしまいました

何でも大きければよいと言うものではありませんが、秋ナスとして6月下旬種まき、7月売り出した苗を一本だけ植えた結果がごらんのとおりです。

場所は弊社の育苗室の裏出入り口の一角。
肥料も堆肥も施しておりませんが、このあたりは地下水位が高い事、加えて窒素濃度が濃いがゆえの巨大葉となりました。


 イナゴが呆れているようです…

千円札と比較している私に、イナゴも呆れているようです。



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我が農園とキュウリの様子

  • 2011.08.16 Tuesday
  • 09:04


こんにちは、園芸店オヤジです。
夏野菜が盛りですね!

山に囲まれた我が家の畑です。
当店の実験農場でも有ります。


  繁っていますね(笑)

今、我が家庭菜園は超過密です。


  中はこんな感じ。

画像中央のアーチパイプ。
手前左はT社のイボ系キュウリ、右はS社のイボ無し系キュウリです。
草勢の違いは、左イボ系はポット育苗中に暖地で売れ残った物を試したもので、初期生育に問題がありました。いずれにせよ、両方とも、そろそろ老化のはじまりで、ウドンコ病になっています。ご苦労さんでした。


  左がT社イボ系、右がS社イボ無し系です。
 
キュウリ写真 左がT社イボ系、右がS社イボ無し系です。
お客様の意見では、食味と取り扱いし易さにおいて、右イボ無しに軍配が上がっています。
 


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トマト栽培実験経過報告・そしてゼオライトの事も。

  • 2011.06.18 Saturday
  • 18:59
 

こんにちは、園芸店オヤジです。

ゼオライトは主として農業資材として使われる物質とばかり思っていましたが、東電原発事故修復に登場しました。
ゼオライトで放射性物質を吸着させると言う事のようですね。

かつてこのブログでご紹介しましたが、モンモリナイト系粘土鉱物(窒素過剰にブレーキをかける目的で施用しました)と共に、水の浄化にも役立つことは承知していました。
しかし放射性物質は天文学的な数字のBq。
それではゼオライトが瞬時に汚染物質が飽和状態になるのでは?
…との疑問と期待感が交差しています。

ただ原発問題。今のところ火はつけても直ちに消す技術はない。
直ちに鎮める技術が無い以上、「日本経済の維持又・発展の為に原発は不可欠」という理屈には同意しかねています。

そんなにカネ・カネ・カネが大切なのでしょうか?
人間の健康や、安全な食べ物よりもそんなにカネが大事なんでしょうか?

1960年代初頭に我が国で原発が動き始めました。
しかしそれ以前の、原発も無く、経済発展も途中であり、電化製品も今程は豊富ではない時代、わたし達は不幸だったでしょうか?

あの太平洋戦争さえなければ、わたし達の世代の子ども〜青年時代は幸福だったと思います。

太陽光や地熱による代替エネルギーの話もとても大切ですが、電気がそんなに無くたって、薄暗い家の中でも家族で豊かな食卓を囲む事は出来ます。
TVを付けっぱなしでなくても会話すれば賑やかです。
本を読むのも楽しいです。

イタリア人は「人間の幸福とは何か」を解っているからああ言った結論を出したのだと思います。
電力不足になっても、経済的に落ち込んだとしても、彼らはこれからも美味しい農産物を作り続け、それを家庭のマンマやリストランテなどが美味しい料理にし、皆でテーブルを囲んで美酒を呑んで、歌って語り合って、恋をして人生を楽しむのでしょう。

イタリア人の価値観は「食べて・歌って・恋をして」だと聞きます。
電力を物凄く使ったり、カネを物凄く稼いだりする必要は無いと言う生き方だと感じます。

きっと彼らはこれからも幸福でしょう。


ところでイタリアと言えばトマトですね。
あちらの料理には欠かせません。
日本の食卓にも欠かせない野菜になりましたね。


 屋外でのトマト実験画像です
 
上の画像はトマト実験の中間報告です。
ほぼ同時期に定植した路地ものの方が、ハウスで雨よけした物よりも、今のところ体格も良く、健康そうに見えます。


 こちらはハウス内での実験です


一方ハウス物は、雨水が入らず根張りが遅れているのかも知れません。
トマトの着果部位はタバコの太さが理想と言いますから、ここは追肥など考えず、静かに見守って行くことにしています。
 


14日の朝日新聞・天声人語の一部にこう書かれていました。
「嘘は魔物で、ばれぬように上塗りが要る。西洋の古言では、1つの嘘をつき通すには別の嘘を20発明しなくてはならないそうだ。」…
原発問題を論じての話でしょうが、私が取り組んで来た諏訪湖の環境問題についても同じことが言えます。

次回は諏訪湖のドラマはこれからの時期にはじまりますので、確かな予測をお伝えいたします。


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トマトの連作障害を克服する!〜わたしの実験〜

  • 2011.06.12 Sunday
  • 22:38
 

こんにちは、園芸店オヤジです。


 我が実験ハウスのトマト達です

最近の我が実験ハウスの様子をご覧いただきます。

幅2.7単行き6.4辰両型ハウスで腰周りは、0.4ミリ目合いの虫よけネットで覆っています。
オンシツコナジラミ類やアザミウマの侵入を防ぐためですが、人間の出入り時に充分注意をはらっても一作に1〜2回の殺虫剤の出番があります。
 
平成7〜9年は肥料過多で大失敗。
自ら開発した堆肥を信ずることなく、化成肥料や鶏糞を足してしまったのです。

そのとがめは、幹が板状になったり、親指以上の太さで成長が停止してしまい、挙げ句の果ては花ふるいによって着果なしという結果を招きました。

人間懲りないと進歩もないことが良く分かりました。
 
品種はサカタの麗夏とリンカ409。
いずれも接ぎ木苗を使用しています。

土壌消毒剤は一切使用していません。


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家庭菜園で連作障害を克服する為に〜堆肥の実験〜

  • 2011.06.04 Saturday
  • 13:57
 

こんにちは、園芸店オヤジです。

家庭菜園を続けるには、連作障害をいかに回避できるかにかかっています。
一筆の狭い土地でトマト・ナス・ピーマン・ジャガイモなどナス科植物と、キュウリやカボチャなどウリ科植物を中心に毎年作り続けるのです。
それ故、畝を少々替えたぐらいでは、地下の根茎の範囲はたえず重なっていることになります。
 
先日は敬愛する後藤逸男先生の資料を基に、肥料バランス・塩基バランスを保つことの大切さと難しさをお話ししました。

東京農業大学関係でもう一人忘れてはならない先生がいらっしゃいます。
『作物の栄養生理最前線・・・ミネラルの働きと作物・人間の健康』を書かれた渡辺和彦先生です。
大切な、深い内容を誰にでも解りやすく表現されている、とてもお奨め出来る本です。
 
しかし、完熟堆肥については、後藤先生は微生物の餌と言い、渡辺先生も辛口の評価をされています。

一方2001年土肥学会誌4月号に於ける技術レポートで、千葉県の研究者・牛尾進吾先生らは「家畜ふん堆肥の成分特性を示す『堆肥クオリテイチャート』」で流通している堆肥の発芽率に着目し、80%以上の物を発芽率良好=土壌改良効果ありとしています。

さらにさかのぼると1975年、名古屋大学・吉田重方先生は論文「オガクズ堆肥施与による作物の生育障害とその発生原因(農業および園芸 第50巻第2号)」において、樹皮・木片・オガクズなどいわゆるバーク系堆肥の問題点を指摘しています。
しかし、現在畜糞堆肥の大部分はバーク系ではないでしょうか。
 
以上のことから、畜糞堆肥はその副資材として使われる素材(バーク・落ち葉・稲ワラ・籾殻・そば殻等々)や製法・堆積期間によって果たすべき機能が違うのではないかという疑問を持ち続けている私としては、実験内容の一部を公開することにしました。
 
ジャガイモ(後作に大根を作るので輪作です)とトマト(完全連作しかも13年)の収穫終了まで、克明にして飾らず、失敗も隠さず御報告する予定です。


  実験中のキタアカリです
 
上画像のジャガイモは、品種名キタアカリ。
男爵とともに早生系です。
これを播種したのは3月25日です。

この頃、高冷地の諏訪では霜柱が立つほどの低温でしたが、以下の理由によって、早蒔きの方が有利と考えられます。

1)覆土を7〜8僂砲垢襪里播牾欧呂覆ぁN上倉庫内でもマイナス2〜3度までは耐えられるという説もある。

2)地下茎は低温でも伸張しています。

3)最近の気象条件は梅雨の後半に多雨の確率が高い。したがって、昨年も地上部茎葉が下から2〜3段黄化したら成熟期と見て、7月初めに収穫した人は腐敗をまぬがれていました。

4)反対に遅まきで、しかも地上部が全部枯れるまで放置していた人に腐敗の報告が多かったようです。
 
次回はトマト連作についてお話しします。


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夏にも美味しいネギを植えましょう〜苗の違いと植え付け時期と〜

  • 2011.04.24 Sunday
  • 14:33
 


こんにちは、園芸店オヤジです。


従来型の、化成肥料を撒き、農薬を使用する農法を「慣行農法」と言います。
最近では有機農法がブームになりましたが、苗や植え付け時期に関しては有機農法を目指す家庭菜園の方でも「慣行農法」のままで有る事が多いです。

ネギ苗の場合、慣行農法では前年秋蒔きし、越冬した苗を春に定植していました。

しかしこの方法の欠点は、春早々にとうだち(抽苔)してしまい、花芽がつき繊維が固くなってしまう事です。
したがって、夏秋は葱を食べる事ができず、冬の低温に充分あわせるまで食べられません。

自家栽培の葱を夏に素麺や冷や奴の薬味にも出来ないのは、悲しいですね。
 
一般に種子発芽後低温にあうと春に花芽がつく、このような現象を種子バーナリゼーション、又は春化と言います。

高冷地に於いて大根や白菜など、春の夜温5度以下が続く頃に早蒔きしますと、収穫時期に到らないまま菜の花が咲いてしまう事があります。
 
ネギの場合、12月から翌年1月播種しポット育苗したものは、翌年の3月までとうだちしません。
厳密に言えばとうだち率1%以内に止まることが解っています。

慣行農法では9〜10月蒔きですから、とうだち率100%となります。
ところが、苗姿が太くたくましく見えるが故に、多くの誤解を産みました。
ホームセンターなどに売られている、既に食用に出来そうな太くて大きな苗を皆さんもご覧になった事が有るかと思います。
そしてそれを買ってこられて、自分の畑に植えた方も多々いらっしゃるのでは…?

しかし、とうだち(抽苔)というのは、人間で言えば、老化の始まりでです。
 

 左のポット苗が当店自家培養のネギ苗です。右のような立派で美味しいネギに成長します

実際に上の画像にある苗は、人間で言えば幼稚園児〜小学校低学年生に相当する若さです。

したがって生育のスピードも速く、六月下旬には前年蒔き苗に追いつき追い越すことになります。
この頃から一人前のネギとして美味しく召し上がれます。
夏場の薬味にも、出来ると言う訳です。

諏訪地方でも平坦地では、秋土寄せをしますと、越冬します。
そして翌年、抽苔のはじまる3月20日までに残り全部を収穫します。

その後根付きのまま、木箱にたてて、日陰の物置に貯蔵した姿が上の画像の右のネギです。
新鮮で美味しいままです。
やや曲がりましたが軟白部分が増えて(写真撮影四月二三日)このまま五月まで利用します。
 
家庭菜園では、土寄せは秋地温が下がった時に積極的にすべきです。
と言うのも、ネギのアカサビ病菌が休眠し始めた頃の方が、罹病しにくいと考えられるからです。


 田中さんです。因みに背景に積んであるのは当社のハスキーミックスです。


以上のネギ育苗を可能にした陰には上画像の御仁・田中健次郎さんの存在があります。

私が公的機関や農家の皆さんに説明しても理解が得られず、苦戦していた頃、敢然とそば殻堆肥ハスキーの生産に協力してくれました。

性格は豪放にして快活、ご近所の人々に愛されるが故に、協力者に事欠かないお人柄。
何より大切なことは、私よりも長生きをして下さる事を約束してくれた人でもあります。


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タマネギ栽培の話

  • 2011.04.18 Monday
  • 14:00
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

高冷地栽培のタマネギが冬期に抜け上がる要因として、過剰施肥(肥料の与えすぎ)による根張り不足を指摘してきました。
肥料成分の蓄積が必要以上に多いと、根が素直に張らなくなるのは全作物に共通の現象です。

植物は肥料を遣らずにいると、自ら根を地中に伸ばしてゆきます。
そうやって、食料を地力で追い求めるのです。

根がしっかり張る=力強い、体力が有る植物、です。

ですので当然、肥料を与えすぎて過保護にすれば、植物は「ボケーッとここに居れば食料が得られるんだ…」と、根を張る事をしません。
畑や庭に於いて、既に発芽している植物に対してせっせと毎日水遣りする方もお見受けしますが、これも同じです。
「ボケーッとしていても水が得られる…」と、根を張りません。
毎日水を遣らなければ枯れてしまうような、虚弱体質になりかねません。
(勿論発芽するまでは水遣りを欠かせません。鉢やプランターの植物も水を切らす訳にはいきません)
 
しかし正常な、肥料過剰ではない土壌でも、海抜760以上の諏訪地方のこと。
この地での定植期の最終時期を知りたくて、昨年11月9日に定植実験してみました。


 タマネギです。画像左はネオアース、右はソニック。


上の画像、左は中晩生種(ややおくて)のタキイ・ネオアース、諏訪地方で6月下旬に収穫、翌年3月まで吊り貯蔵できます。
右は早生種のタキイ・ソニック、6月上旬に収穫し、貯蔵期間は8月迄です。
 
結果はご覧のとおり、中晩生種のネオアースは90%生き残りましたが、早生種ソニックは30%でした。

11月9日では、降霜もあり、地温も下がります。
生理的に晩性種の方が耐寒性があります。
反対に、ネオアースのような早生種は遅くとも11月3日頃までに定植したいものです。

このわずかの日差が明暗をわけたのです。

とは言うものの、早く植えたいと種を規定以上に早撒きしますと、タマネギの玉は出来ずに花の蕾が出てきます。これを「とう立ち」あるいは「抽苔(ちゅうだい)」と言います。

種まきは9月の初めです。


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野菜苗の「偽ブランド品」〜トマト苗を例に〜

  • 2011.04.17 Sunday
  • 09:53
 


こんにちは、園芸店オヤジです。


  こんにちは〜!今日も元気で営業中です。

「復興のため、有識者・学識経験者を募り」などというニュースを聞いて、疑問に思うことがあります。
私がこのブログにおいて実名を挙げた先生方は、それぞれ確かな研究業績を上げられた方々です。

しかし遺憾ながら、その先生方は檜舞台には登場していません。
 
一方「御用学者」と呼ばれる人々が居ます。
行政に、
無意味なコンクリートマスを作らせたり、もっと酷いのは、諏訪湖の浚渫土をコンクリートでかため、再び湖底にもどす…。
これを接触酸化法と言う…。
10年前の公の資料の一部ですが、こうなると、クレィジイ(crazy)としか言いようがありません。

お役所にとっては、都合良く、やりたい放題言いたい放題、実名を挙げることもはばかれる、学者先生集団です。
今日「御用学者」の定義は、このような者たちと心得ます。
 
為政者には改めて、文字通りの老婆心で提案します。
有能な人材を集めるには、役所の都合ではなく、各分野の学会に依願し、その機関から推挙された人を選び抜いて欲しい。

マスコミで派手に振る舞う学者が必ずしも有能とは言えない。
何のための学会か。

この難局を乗り越えるには、それぞれの学会の複数の委員が選ぶ、つまり、透明性ある方法で、有能な学者を送り出すべき時ではないでしょうか。


 トマト苗培養室。今年も優良な苗がすくすく成長中!
 

本題に戻り、「このごろのトマトは、どうして美味しくないのでしょう?」こんなご質問を受けたときは、必ず購入された苗の品種をお訊きします。

すると、返ってくる答えは、きまって(T社の)「桃太郎トマトです」。
その、プロ生産者用の品名があがってきます。
有名な、一流種メーカーから発売されているブランドトマトの筈です。
本物は味も美味しいです。
本物の「桃太郎」を買って召し上がって、美味しかった記憶が有る方も多々いらっしゃるのでは?

ところがその美味しい品種を我が家でも作りたい!と、「桃太郎」と表示された苗を買ってきて、丹誠込めて作ってみると「不味い…」。
それはおかしい!と、お思いになりますよね?

実際は、家庭菜園においては同じく一流種メーカーであるS社のものの方が作りやすく、味もとても良いのになあ、何故わざわざT社のプロ用が売られていて、しかも実った物が不味いのだろう?…と不審に思って調べました。

ほとんど偽物の桃太郎トマトでした。
T社のものなどでは有りません。

買わされた人達も、T社も、被害者ですなぁ…

因みに種の価格で比較してみますと、S社・T社両社とも本物は、1000粒約18000〜22000円。
これが一流種メーカーの品物の現在価格です。
ところがニセモノは、約5000〜7000円。

価格競争は偽物を産み出すのかも知れません。

偽物ブランド品は、野菜苗の世界にまで有るのです……



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野菜苗の選び方〜どんな土で培養してあるのか見ましょう〜

  • 2011.04.15 Friday
  • 08:35
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

このごろ若い方々の、園芸に対する感覚に変化が現れてきたようです。

いままでは、姑さんが自宅でせっせと野菜を作っているのに、嫁さんは「既に洗ってある野菜が良い」と言ってスーパーへ行ってしまう。
こんな話が多々ありました。

しかしどうも最近は、お祖母ちゃんについてくる嫁さんや娘さんの目つきが違う。
関心が高くなっているように感じるのです。
多分、今回の災害と原発事故に基づく土壌汚染などの情報に刺激を受けての結果でしょう。

また「野菜なんか、買って食べた方が安くすむ」なんて言っていた団塊世代の方々の意識も変わりつつあるように思います。
団塊の企業戦士だった方々が、今は定年退職されて、家庭菜園に目覚める…と言うのをよく拝見したり聞いたりします。

今は色々な困難を乗り越えなくてはならない時ですが、その後には色んな方々の「農業や食に対する意識の変化」が現れるのではないでしょうか。
まぁ、その前に現時点で起きている事の終息が肝心な訳ですが…



それにしても自然科学ばかりか、農業・土に関しての教育が疎かにされすぎてきましたね。
小学校の教科書に「原子力発電はすばらしいです」と書いてあるそうですが、それよりも農業や土や、植物についてもっと教えてあげて欲しかったなぁ…

今後に期待したい所です。

そこで、専門店の視野からお話ししましょう。
 

 ブルーベリーの苗です


写真は開花したブルーベリー苗です。
このツツジ科の植物は、異質の土を嫌うと言う性質があります。

例えば関東ローム層(火山灰起源の赤土層)で育ち、根捲きしたサツキ等を諏訪盆地の黒土に植えても、産まれ育った土から一歩も根が進まず、年ごとに萎縮して枯れてしまうことがあります。

ブルーベリーの場合は、ピートモスで挿し木がされていますから、植え穴にピートモスを混合するか、根ほぐしするかの工夫が必要です。
サツキの場合も、根巻きの土を払い落として植えるべきです。
 
ところで、このピートモス、野菜苗育苗にも使われますから、そうすると事は厄介です。

お客様から「このキャベツ苗、根をほぐして植えるんですか」などと言う質問があるのです。
「当店には根をほぐして植える野菜苗などありませんから…」そのように答えてきました。
 
ピートモス育苗の野菜苗は、前述のブルーベリーと同様の現象がおきても不思議ではありません。
ピートモスは乾燥しすぎますと吸水が悪くなり、水分過剰で根腐れという扱いにくい欠点があります。
したがって、活着率も落ちることがあるのです。
 
わたしの店では、大半の野菜苗は、箱蒔きし、本葉が出たところでポットに移植しています。
勿論自家製培養土を用いてです。

ピートモスで作られた苗はこの行程が省かれています。
ここに価格の差がでてきます。
ですから、ピートモスで培養された苗は安い。
そして前述の通り活着しにくいです。

我が店では生産直売を心がけていますが、無理な価格競争は、こんなところにも影響してくるんですね。

自家製培養土
は、当店で出た残土を利用した酵処理残土が主体です。
これに農業用無肥料で且つ焼いた顆粒状の山土を混合します。

従って畑土との馴染みがよい=活着率が良いのです。

 
次回は野菜の品種について、お話したいと思います。
 
 
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何故生の有機物を農地に入れてはいけないのか?〜完全発酵の重要性〜

  • 2011.03.06 Sunday
  • 10:59
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

以前こんな事が有りました。

当店オリジナルそば殻堆肥の評判を聞きつけた、ある専業農家さん。
「そば殻なら、オラァたくさん持っていらぁ」
…と言って、発酵処理もせず生のソバ皮殻を大量に鋤き込んでしまいました……。
 
やがてそのお方が現れて…

「お前の店で売った種長芋はひでぇ種だったな
…と、手には長芋を握りしめているでは有りませんか。

持ってこられたサンプルは、全くの異常形。
このお百姓さん、生の有機物がお好きのようで、籾殻も、発酵処理は面倒くさいとばかり、そのまま鋤き込んでいたらしいのです


  キヌサヤの苗、元気一杯です。現在店頭に並んでいます♪

完全に発酵させた堆肥でなくては、農地に入れる事は危険です。
では、ナマモノを農地に入れるという事は、どのような事を引き起こすのでしょうか。

まず、ナマモノ(生の有機物)を腐敗分解する為に様々な菌が集まります。
当然その菌達というのは、有機物を分解する為のものです。
そば殻なのか、生ゴミなのか、大事な種芋なのかの区別なんか彼らにはつきません。
植物自体も腐敗菌に襲われます。

土中ではアンモニアガス等の有害ガスが発生し、そのガスがまた、植物を痛めます。

しかも。ナマモノが大好きなのは腐敗させる菌類だけでは有りません。
ヨトウムシなどの、植物にとっては害虫である昆虫たちが大喜びで集まってきます。
そこにどんどん卵を産みます。

…こうなるともう、最悪状態の三重奏。
植物が、まともに育つ訳が有りませんね…


 こちらはアシタバの苗です。


高冷地では長芋を、5月上旬に定植します。
種の大きさ、輪切り物の催芽(さいが)処理にもよりますが、6月中旬まで地上部でのびていく蔓はほとんど種芋の養分でのびていきます。

それから離乳期と申しまして、根が張りだし長芋が地下に進み出したら、土になじまない
粗大有機物(よくある例として…生の藁束・落ち葉・籾殻・そば殻・分解の遅れた有機肥などの事です)に突き当たるのです。

植物も生きようとして必死ですから、芋先端で「とりあえず貴方はそちらへ、私たちはそれぞれこちらへ」と分根します。
この現象を「岐根(キコン)」と言います。
家庭菜園では、大根の岐根も上記の理由によることが多いようです。

当店に長芋を握りしめてお越しになった方がお持ちのもの。まさしくそのような状態と化した長芋でした。
彼は、その長芋の状態を、自分が入れてしまったナマモノが原因とは夢にも思っておらず、当店の種芋のせいだと思い込み、怒ってご来店になったわけです。

 
完熟堆肥は、深さ15〜20僂帽紋僉覆海ΔΔ鵝砲靴燭世韻覆里法⊇の収穫期に掘り下げてみれば、完熟堆肥の黒い炭素成分が、深さ50〜60僂泙膿∧によって運び込まれています。

これによって、堆肥や有機肥はこの範囲(深さ15〜20僉砲貌れるだけで充分だということが観察できます。

なお遅くまで窒素肥を効かした長芋は、見かけは肥大していても、アミロペクチン(デンプン)やムチンのような粘り物質の含量が減ってしまうので、食味を落とします。

見かけはキレイで立派でも、すってみたら水のようにサラサラな長芋を買ってしまった事は有りませんか?


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