腐葉土からセシウム、の問題を考える

  • 2011.07.31 Sunday
  • 09:55
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

当店オリジナルのそば殻堆肥(商品名ハスキー・ミックス)は、長野県内の各製粉所から排出されるそば殻およびそれに付随するフスマ・アラ・微粉末を主原料としています。

従って、現在問題になっています高濃度の放射性セシウム汚染の心配は全くありません。


 ハスキー50% 赤玉・鹿沼土50%で育つ鉢菊
 
今、各地ホームセンターで問題の腐葉土・堆肥の回収騒ぎになっていますね。

この事件について書きたいと思います。。
なお、この事件によって、わたくしは漁夫の利を得ようとする意図は全くありません。

寧ろ土壌や農業を研究する課程で、水環境問題(特に諏訪湖の水質)に力点を置いていることは、さかのぼって本年1月からのブログをお読みいただきますと読者諸氏の理解が得られると存じます。
 
土肥学会においても、腐葉土や堆肥の定義は明確ではありません。
学会の論文に於いても、○△畜糞堆肥を10禿たりX垰寨僂靴燭箸△蠅泙垢、その堆肥は副資材に何を使って、且つどのような方法で製造されたか、明確にされて居らず、この重要部分が欠落したりしています。

自らの手を土まみれにし、身の回りの余りある資材各種を発酵させ、土と等量混合の後、種まきを繰り返し、実験の結果、最後にそば殻にたどりついたのです。

上記の疑問が生じて当然でしょう。
 
ホームセンターの放射能汚染腐葉土・堆肥の原材料は、明らかに3月11日以後に集められたものでしょう。

昨秋の落ち葉を所定の箇所に山積みされてあったなら、物理的に落ち葉の汚染濃度が数万Bqになったでしょうか?
そして、それだけ大量の有機物が発酵という手続きを経たものか、単に腐植によるものか(これも一応腐葉土と言われてはいるが疑問)?

以前からなのですが、安物の「腐葉土」と称する商品は、ヘタをすると、ただの落ち葉に 
汚泥 を混ぜ込んだものを「腐葉土」として売っています
その事にも疑いの目を向けずには居られません。
放射能の問題が発生する以前に、何故この事が問題視されなかったのか疑問に感じます。

いずれにしても、こんなに短い堆積期間でちゃんと発酵された腐葉土が出来上がってしまう訳が有りません

これは魔法ですか?

それとも、大型店が価格競争の結果の産物ではないでしょうか。


  トマトのその後。元気一杯です。

 

 最近の上川の様子


上の画像は広瀬橋直下の現在の様子。
バイカモなどの沈水植物一切無し、堰堤の上は禁漁区、だが魚一匹見あたりません。
諏訪湖最大の流入河川上川の無惨な姿です。


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量販店と専門店〜園芸用品・農業資材、どこで買う?〜

  • 2011.02.11 Friday
  • 22:17
 

こんにちは、園芸店オヤジです。

先日のコメント欄で、
ホームセンター・量販店の話題がありました。
そこで、我々専門店の役割について考えてみたいと思いました。

5〜6年前迄30分に1回、時にはそれ以上の頻度で園芸相談の電話が掛かってきていました。
それも女性の声が多く、馬鹿な私のこと「俺ってどうしてこんなにもてるんだろう*+:。.。:+* 」…と、心中思ったものです。

ところが、同業仲間にそれを話したら、
「それは変な話だ。俺がX店(ホームセンター)に同じ質問をしてみる」

…やがて、彼に話したままの内容の、質問の答えが女性の声で……。

                     w|;゚ロ゚|w

わたしに電話で質問してきていたのは、何と、ホームセンターの園芸用品売り場の女性だったのですね…

「アナタノマエニイルノハ私の同業者…(T∀T)…」
…とたんに電話が切れたのは言うまでもありません。

以来、電話での園芸相談は一切お断りしています。
 

    種の発芽実験中の写真。多くの種専門店がこうした実験をしています。



「シソの種が発芽しない。」

…こんな質問に対し、プロなら
「どの位土をかけましたか?」
…と聞いてみるでしょう。

むろん新品の種でなければ、発芽しにくいのは当たり前ですが、この質問によって
「5ミリから1僂諒づ據
…なんて答えが返ってきたら、
「それはおかしい、シソの種は好光性ですから、床土をほぐして平らにしたら、シソ種をまき軽く点圧するだけ、覆土はいけません」
…と答える。

これが専門店なんです。
 
ほうれん草にしても春まきが出来る種かどうか、あるいは大根の種など特にそうですが、地方により気象や温度条件などを相談できるのは地域の専門店でしょう。


青々生えてるこれは、ルバーブの苗。
高冷地でも寒さに強く、フキの茎ぐらいに太く長く育ち酸味があります。
そのまま砂糖を加えて煮詰めると、美味しいジャムが出来るので人気です。

しかしながら、我田引水と受けとられても困ってしまいます。

私達専門店は、日々勉強の努力は怠れません
園芸・農業という大切な分野だとわたしは思うのですが、昨今、大型量販店との無言の取引の中であきらめてしまい、専門店が減少しています。

これは、社会的損失と、わたしは思います…。



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除草剤から樹木を救う〜治療の事例と、「ほんとうのこと」とは〜

  • 2011.02.03 Thursday
  • 13:15
 

こんにちは、園芸店オヤジです。


前回はしめくくりに、真実を打ち明けて頂くことの難しさを記しました。

この点で、当時の茅野市役所の課長さんは偉い方でした。
率直に支給した除草剤名を報告なさったのです。

この御報告によって、後述する方法で治療を施すことが出来、経費も課長さんのポケットマネー程度で済んだのです。


一方。
諏訪湖の現状はどうでしょう。
前述のように、この真冬に空き缶やゴミを拾って諏訪湖も上下河川も、きれいになったと学者や議員が言います。
お役人様もそれを真に受けて発表します。

ゴミを拾った位で、水質がきれいになると思えませんよね?

しかし、そうだと「エライ人」が言うので一般市民も「きれいになった」と信じているようです。

それが本当なら臨湖試験場に高給の大学教授なんて、おく必要がない、と思います。
小中学生の理科観察で充分の筈です。

市役所課長さんの真摯な態度とは大きな違いですね。
 

マスコミは、役所や一部の学者の意見だけを優先的に報道します。マスコミによる情報操作なんて、日常茶飯事なのでしょうけれど…。

わたし達の意見には一切耳を貸さない状況が、そこには有ると思います。

例を挙げれば、
霞ヶ浦の植物「アサザ」に関して山室真澄教授の正論が、一般住民に届きにくいのは残念です。

このブログをお読みの方が少しでも、「ほんとうの事」を知って下されば…と願います。


 地衣類です

 
本題に戻ります。
除草剤による樹木への被害を見つけた時の対処方法です。

除草剤吸収によっての異変に気付き、未だ緑が残っているうちでしたら、技術を知る庭師さんに相談してください。

その庭師さんは二価鉄イオン水の点滴注入方法と、その効果を知っているでしょう。

そして散布されてしまった除草剤を、分解させる資材をご存知のはずです。
一例をあげれば珪酸塩白土です。

さらに応急処置としての、根切りの位置を心得ていらっしゃるでしょう。

植物の、冬ごもりの準備が始まる、そのための植物ホルモン・アブシジンサンが働く前の7月上旬までに処置なさるでしょう。

当諏訪地方にはこれらのことを熟知する庭師さんが、たくさん居ます。

ですから園芸店オヤジがこれ以上話すと営業妨害であり、商売仁義にもとることになりますので、このへんで。


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SOS!街路樹が枯れる!〜治療の症例〜

  • 2011.02.02 Wednesday
  • 09:42


こんにちは、園芸店オヤジです。


今日も昨日に引き続き、除草剤の話です。

とは言うものの、農薬メーカーさんのお叱りを受けないために、最初に指摘しておきます。
ここで書きます除草剤とは、あくまで非農耕地用にして、その形状が粒状の物を言います。

したがって農耕地用として、液状で水で薄めて雑草の頭に散布するタイプの除草剤ではありません。
こちらの方は筆者も便利に使用しています。

粒状除草剤も的確な場所と使用方法なら、問題は起こらないはずです。

しかし、昨日も書きましたが、樹木の根系は意外に広範囲に及ぶので、境目がわからないことから問題が起きやすいのでしょう。

除草剤の影響は、生長点・樹冠付近から先に反応が出ます
そしてそれは、除草剤散布の地点側の枝から枯れ症状が現れます。

根から水みち・導管という経路を経ていくのですから当たり前ですよね。


これは、一事例として挙げる事ですが……

平成7年の事で、完全に時効ですからお話ししますが、わたしが住んでいる諏訪市の隣には、茅野市が有ります。

その茅野市役所の、玄関口に植えられた街路樹の、ケヤキ及びナツツバキ30数本が、植えても植えても次から次へと枯れてしまうと言う事件がありました。

地元の造園業者さん達も、樹木医さえも、理由が判らず、皆が匙を投げました。

そこでわたしにお鉢が回ってきたというわけでした。

まず、造園業者さんからご相談を受けました。
その後、役所の方からお話しを伺い、勿論ピンと来ました。

そして上記に書きました、除草剤による症状を伺いました。

「樹木の頭の、先端部の方から枯れていくのでは有りませんか…?」
「その通りです!」

そして問診の決め手は…

「インターロッキングの隙間から雑草は生えていますか?」
「生えていません」
「ではどんな除草剤を使用したか明日までにお答えください」

当時は造園業者さんにも、この除草剤の影響という情報は行き渡っていなかったので仕方なかったのかも知れません。
 
造園に関わる業者諸氏は勿論、人間誰しもご自分のミスは告白しがたいと思います。

…………


本文とは関係有りませんが、ハスキーミックスで培養中の苗。
根がとても元気です。





水質環境を考える場合でもそうです。

諏訪地方はこの時期、今年であれば最低気温−7〜8度C。
冬の凍てつく中、肥料が川の中に飛び込むはずはないですね。

ですから、この、乾燥し、低温が続く時期は土壌中の肥料が川などの水中に流れ込む事は極度に少なく、梅雨の時期のように、水が富栄養化する事は無いでしょう。

そのうえ、水温の低下とくれば微生物や植物の成長も緩慢になりますから、湖沼や川の水が澄んで当たり前ではないですか。

こんな時に「さあ見ろ、わたしの手柄で諏訪湖はこんなにきれいになったぞ」と、宣伝する学者もいるのです。

…………

真実を聞き出すのは、どのような場合でも難しいもんですね。
 

この後、樹木をどう治療したのか…。
治療法は次回に説明しましょう。
 

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アカマツの病気?本当の原因!

  • 2011.02.01 Tuesday
  • 13:06
 

こんにちは、園芸店オヤジです。


 この10個並んでいるものが「ワグネルポット」です

この画像にあるものは、ワグネルポットと言って1アールの畑を2000分の1に縮小された、実験用の植木鉢です。

当然、土肥学会の規格基準を満たしたものです。

これで今年は発酵処理残土の出来映えを、ほうれん草タネなど用い、鹿沼土の量を変えながら実験し、葉色の変化で読みとろうとしています。
 

わたしは脱サラして36年。

バブル時代、既に脱サラしていましたので「おいしい思い」などする事も有りませんでした。

若者の就職難と言うニュースを聞く度に、自分の、灰色の青春時代を思い出しながら、いま辛い思いをしている若者に伝えたいことは…

どんな小さい企業でも、学問と研究心は捨てちゃあかん。
例えば、こんな小規模園芸店でも、その努力と断られてもメゲナイ営業気力さえあれば、活路は見いだせる。

必ずです。
 

前置きが長くなってしまいましたが…

前回に続きアカマツの病害とされる「
赤斑葉枯れ病の話です。

実際に存在する病害は、マダラカミキリの媒介によるマツノザイセンチュウのみだと言って良いでしょう。

他のいかなる症状も、もしそれが感染症だというのなら「それでは野山の松には何故伝染しないのか?」という疑問が生じるわけです。

さらに前回お話ししたように、当該サンプルを健康なアカマツに擦りつけても感染しません。

だから、口から出まかせの病名は信用出来ません。
 

36年間で、アカマツ200〜300例の症状を見てきました。
そして見てきた実際の原因はというと…。

少数派だった事例から紹介しますと…

住宅地の土留め工事の不備で排水の悪化が3例。
根の周りに土盛りをしたが為、が2例。

いずれも前回に説明した好気性微生物・菌根菌にダメージを与えたにすぎない事例でした。

従って夏に日照りだからと言って、地植えのものに懸命に水やりするのは松の木を弱らせます。

だって、例えば山頂の岩場の松は、誰が水やりするの?
微生物で充分でしょう。

移植の時の深植えも、酸欠をまねきます。
上根がかすかに見えなければいけません。
 
そして残る99%の原因とは…

非農耕地用粒状除草剤であったという事実をお伝えしなければなりません。

ただし、当諏訪地方ではこの事実を、熱心な庭園・造園管理士の皆さんに対し、判断基準と対処法をお伝えさせていただいた結果、そのようなトラブルは激減しています。

 
まずマツに限らず樹木の根系の範囲は意外と広く、ブロック塀をかいくぐっても根は他人の地下まで及んでいたりします。

その、他人の庭で地主が除草剤を撒く事もありますよね?
自分の庭に除草剤を撒かなくとも、樹木の根が届いている所に除草剤を散布されている可能性は有ると言う事です。

しかも除草剤の効果は、草に対する反応よりも樹木に対してはかなり遅く出ます。

従って春に散布した除草剤の被害が、秋に出たと言う例は多いのです。

除草剤診断では光合成阻害剤が多いことから、反応は樹冠付近から来る(=生長点めがけて進むから、下枝が先に枯れることはない)のです。
 
次回はアカマツを枯らす前の対処法を説明します。


尚、北海道のカラマツ・エゾマツなどへの子嚢菌等、真菌類の感染被害は深刻と言われていますね。

カラマツに関しては、ここで御紹介したアカマツとは違い、キノコ栽培が出来る程真菌類が入り込みやすい樹木と言えます。

ナラタケ病になるのもその例ですね。

同じマツ属でも、科が違うと、罹る病気も違うという事でしょうか。


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松の赤斑葉枯れ病?そんなものは無いよ!=3

  • 2011.01.31 Monday
  • 12:32
 

こんにちは、園芸店オヤジです。


先日のブログにちば!さんから頂いたコメンに、盆栽を地面に置いたら鉢穴から根が出て地下へ潜った、と言うお言葉が有りました。
良くある例です。
植物の生命力を感じますよね。


そこで、「盆栽つながり」で思い浮かんだ事を、今日は書きたいと思います。

ところで松の根に白いカビのような菌が付着しているのがみられます。

これも実は糸状菌の一種と言われていますが、こちらの方は松の根組織に食い込んで各種養分を送り込み、根酸などを見返りとして松から得ているらしいのです。

つまり松という植物との間にギブアンドテイクという関係がある、それで菌根菌(ミコリザ)=共生微生物と言うわけです。

園芸業界はこう言った基本的な知識がないと、とんでもないことになることがあります。

この松の菌根菌は、肉眼で見えるくらいですから、明らかに好気性菌ですよね。
堆肥中の放線菌のように。

メタン生成菌のような、酸素を不要とする嫌気性菌ではありませんね。

好気性菌であれば、液体の中には閉じこめてはおけませんよね。

なのに、時々ひとの無知につけ込んで、そんなものに近しい資材を売り込みにこられる人もいます。

液体に溶かされた好気性菌資材??
そんなの、アリでしょうか(  ゜Д゜)??

もちろん、そのようなお品をお持ちの営業様には、丁重にお帰り願っておりますですm(_ _)m
 
その他、「松の赤斑葉枯れ病の防除剤をくれ」などというお客様もいらっしゃいます。

そんな病菌はありません」と言うと「本に書いてある」って言うんですね。

ネット上でも検索してみると、その様な病気が有り、原因は「
ドシストロマ・セプトスボルムという糸状菌が感染して起こるもの」等ともっともらしく書かれています。

こんな専門用語ぽい言葉を使われると、何だか本当っぽく感じてしまいますよね。



 健康な松です。今、我が店先で撮影したてのホヤホヤです
 
…でも!それはウソです。そんな病気は有りません。

上の写真は健康な松の枝先。
赤斑葉枯れ病」が感染症だというなら、これに病原菌を擦りつけて感染させてみなさい!…と、言いたい園芸店オヤジでした。

ではいったい、松の葉の先端が赤くなる状態というのは何なのか?どういう原因なのか?

次回に書きたいと思います。


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