窒素肥料ってなんだろう?〜その問題点〜

  • 2011.02.07 Monday
  • 12:42
 

こんにちは、園芸店オヤジです。

5日・6日に頂きました、ちば!さんと、あさひ屋さんのコメント。
非常に参考になり、且つ反省させられる内容に富んでいましたので、直接本文にとりあげます。
 
学会・大学の先生・試験場の先生方と文通しているうちに、専門用語や略語のクセがついてしまいました。

一般の方々に発信すべき内容を、つい、あの先生に読まれたらどうしよう、などと考えるから脱線するんでしょうね。
そんな見栄など考えず、解りやすく書く事を心がけようと反省いたしましたm(_ _)m 。


                     左下・純白のものが「尿素」です
 
画像左下の純白のものが、尿素肥料です。

その右は
ジャガイモの種蒔きのお話しの際に御紹介した硫安でして、皆様の需要は高いです。

上のグアノ(コウモリや海鳥の糞でリン酸肥料分として使われます。化学肥料の溶リンを探したが見あたりませんでした…)や、硫酸カリの2点は近年全く出番が無くなりました。
その理由はまた、後にご説明いたします。
 
尿素は、窒素成分を43%以上含む速効性肥料です。
いわゆる「化成肥料」と呼ばれる物のひとつです。

有機農法に拘らなければ、1リットルの水に1〜2グラム入れて(500〜1000倍濃度。あるいはもっと薄くても可)葉面散布して使います。

信州では野沢菜の成長期にかける人もいます。

尿素が売れるもう一つの理由に、化粧水を作るのに使うという人がいます。
水にグリセリンと共に、尿素も混ぜるんだそうです。
 
ただこの尿素ばかりではなく、窒素肥料全般が土壌から離れやすい物質なのです。これを溶脱と言います。
窒素は、地下に潜って地下水の汚染源になるのです
そして、挙げ句には河川や湖などに大量にこぼれ落ちるのです。

これが富栄養の最大原因と言っても、過言ではないでしょう。

勿論、窒素成分というのはこの白い粉(尿素)だけでは有りません。

上記硫安もそうですし、塩安、硝安、石灰窒素、硝酸石灰、硝酸ソーダなどの「化成肥料」も勿論ですが、動物の糞や、魚などの死骸で出来た肥料や油粕などの「有機肥料」にも、多量の窒素が含まれているという訳です。
 
リンやカリ肥料分は、土壌に固定されています。
つまり我々のようにカミさんにくっついている濡れ落ち葉みたいな性格でしょうな。

ですからリン酸やカリは、豪雨の時だけ、大量に河川や湖などに流れ込むんです。

窒素は元々流れ出しやすい
性質なので、勿論の事。
少量の雨でも流れ込んでしまいます。

繰り返しで申し訳ありませんが、雨と共に地下水へ、「肥料」という汚染物質が流れ込むのです。
そしてそれが河川などに流れ込む、と言う訳です。



 
ちば!さん・あさひ屋さんのコメントを拝読して、ハッと気がついたことがあります。

水質をBOD COD T−N T−P DO SS …こんな化学記号で語るのに、なんの意味があるんでしょうか。

もっと庶民にわかりやすい基準がある筈です。
これ、大事な話ですから次回をお楽しみにヽ(´∀`)/!



にほんブログ村 環境ブログ 大気・水・土壌環境へにほんブログ村 花ブログ 自然農・自然農法へ  

↑宜しかったらクリックをお願いしますm(_ _)m


 
コメント
どもー(・∀・)

またしても、とぉ〜ってもしつこい、ちば!です♪

今回は、もの凄く理解しやすい記事で、とても勉強になります。

そして、下記にコピーしますが……

>窒素肥料全般が土壌から離れやすい物質なのです。これを溶脱と言います。
窒素は、地下に潜って地下水の汚染源になるのです。

これ、最高に理解出来ました。
やはり、こういった解説が欲しかったんですよー!!

どうして、窒素過剰が イクナイ(・Å・)!  という原因が良く理解出来ました。


>水質をBOD COD T−N T−P DO SS …こんな化学記号で語るのに、なんの意味があるんでしょうか。

あーーーー……こんなの、一般人では、下水道に興味がある人くらいしか理解出来ないっすよ(苦笑)

普通に科学的酸素要求量とか浮遊物質って言えばいいだけなのに、格好付けているだけぢゃないっすか?

横着というか……自意識過剰とかね……

次回の話が、また楽しみですよ〜(・∀・)
  • ちば!
  • 2011/02/07 9:27 PM
おはようございます。

昨日は本文でのご解説、ありがとうございました。
私にもちば!さんが仰っているのと同様で今回はとても分かりやすかったです。

発泡スチロールやプランターでベランダ菜園を試みる際、
どうしてもホームセンターなどで買ってきた土や培養土ではうまくゆかずに、頭が痛いです。

地面に余裕がある人が羨ましいです。
家は東京下町で、日が当たる場所は狭いベランダ位です。
  • あさひ屋
  • 2011/02/08 8:41 AM
ちば!さん、こんにちは。

コメントありがとうございます。

ただ、水質指標のBOD COD SS  DO と言う記号が、日本語で語られるだけが問題ではないような気がします。

広大な水域地帯の一点や、人間の恣意的条件で計測し、それをもって金科玉条として水質全体を評価することに問題がありはしないか、と思います。

議論はあるとは存じますが、「どこそこの水質が改善した」と言う人が居るとして、その人は、たとえば肉眼で観察できる「なぜ植物が復活しないのか」には答えられなかったりします。

陸上でも水中でも、雑草野草の類は条件さえ整えば、直ちにそれなりの環境に順応した植物が出てくるはずです。

次回はこの事に力点をおきます。ご感想をお願いします。
  • 菊地虎男
  • 2011/02/08 9:50 AM
あさひ屋さんこんにちは。
コメント有り難うございます。

園芸の土のことですが、一般論として、「園芸用土」として売られている物の中には、実は産業廃棄物の場合が多いことも事実です。

何がブレンドされているか明記していない培養土は要注意かも知れません…

産廃物ですから、回収時に料金を取る。
そこへバーミキュライトやバーク堆肥(堆肥ならまだしも、生のマッチ棒大木屑が入っているのも有り)などを加えて園芸用土らしく見せてから、派手な写真※が印刷された袋に詰め…と言ったシロモノです。

園芸の初心者に対して、この「種をまいても発芽も出来ない土」を疑わさせず、ご自分の腕が悪いと錯覚を起こさせるとすれば、かなり問題の品ですよね。

サカタ・タキイ等のピートモス系人工培土に、赤玉土や鹿沼土をブレンドした方が良いのでは…

ちなみに、以前お話ししました、当社で出る残土もこのままでは廃棄物です。

これに米ぬかや、製粉所残さ物(これもかつては産廃物)を加えて発酵処理し、有害物を無害に変えて自家用に利用しています。

     ※キレイな花や野菜の写真が印刷されているものが多いですね。

  • 菊地虎男
  • 2011/02/08 12:14 PM
頑張れくそじじい、
  • うんぴー
  • 2014/08/29 1:03 PM
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM