リン酸・カリ肥料ってなんだろう?〜土作りを考える〜

  • 2011.02.08 Tuesday
  • 13:10
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

今日は肥料の「三大要素」のうち、リン酸とカリ(カリウム)の事を書きますね。
窒素の性質などについては昨日・一昨日のブログをご参照下さいませ。

リン酸は、植物の花芽の形成に関係する肥料と言われます。
カリは、植物の根の発育に関係する肥料と言われますね。

しかしトマトなど果菜類では、窒素肥過剰で茎や葉をメタボにしてしまうと、それからいくらリン酸肥料を施しても花がふるい落とされてしまい、実はつきません。

トマトは多年草で、窒素に恵まれすぎると「俺は実なんかつけなくてもいいや」と考えるのですね。
実を付けて子孫を残さずとも、自分自身が生きているからいいや、と判断してしまうんです。それを栄養生長と言います。

植物は結構知能が高いのですね。

前回コメントいただいたあさひ屋さんへのお返事に書き落としましたが、こんな時こそ事前に珪酸塩白土と完熟堆肥を混合しますと、珪酸塩白土が窒素肥に作用して、その効き方にブレーキをかけます。


  娘の素人栽培。ハスキーミックスのみで上手く行っているようです。
 
このごろ、公的機関で土壌分析した資料を見せて頂くと、リン酸とカリ過剰の農家さんが圧倒的に多いのです。

専業農家さんがこの調子ですから、家庭菜園はなおさらです。

この二つの肥料は窒素肥とことなり、土壌にしがみついているのですから、豪雨時でも表層の土と共に流されることはあっても、その他の時は土壌に残っているわけです。

だから、東京農大・後藤逸男先生も「良質堆肥があれば、ごく少量の窒素だけでよい」と説明されています。
ハスキーミックス使用の場合は、窒素肥料も要りません。

したがって種を購入すると、絵袋の裏に、「10アールあたり窒素20キロ・燐酸18キロ・カリ18キロ元肥に入れなさい」と書いてありますが、それは一切無視するようお願いします。
 

ところで、トマトが30〜40僂砲覆辰討た時点でメタボになりそうだと判断したら、脇枝を1〜2本残し主枝と共に2〜3本立ちに、つまり栄養分散型に仕立てることをお勧めします。

シーズンになりますと、わたしも超多忙になっちゃいますので、説明できないかも知れないかも知れません…今のうちに書いてしまいました。


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コメント
オヤジさん、こんちは。

確かに、収穫が目的とする作物への窒素過剰が原因で、花ふるいが激しくては困りますよね。

植木の「なり物」でも同じ事が言える事でしょう?

ただ、盆栽の場合、いろんな技があって根元近くから発芽した脇芽をわざわざ数年間、徒長させ、そして樹冠は、ハサミ入れ等で抑制しながら、わざわざ根元を太らせる技って、ありますよね?

しかし、焦って、早く好みの盆栽に仕立てたくて、化成肥料を使って「根焼け」を起こして可愛い愛鉢を枯れさてもしまうわけですよ……

松なんか、数ヶ月後に症状が出て枯死してしまうから、始末悪いと聞きます。
やはり、常に土壌も気にしなくてはならないと言う事ですね。

鉢植えは別としても、盆栽の養生において、速成肥大をかける時は、隙間だらけの木箱や地植えで放置しています。

現在、実生から23年間、鉢植えのみで栽培している雑木がありますが、変な肥料等をあげないから一向に太りません(苦笑)
その点、節間は短く、細かく枝分岐はしてくれています。

しかし、鉢の穴から根を出して大地の栄養を吸収しているから、ま、いっか……って(笑)

因みに、私が栽培してきたトマトとキュウリ……
私は畑へ、植え付けの際に根と畑の土を苗に馴染ませるために1回水やりをするだけで、その後、一切水は与えません。

あとはお天気任せ(笑)

植物が「生きよう」とする努力をさせないと、良くないと思うからです。
そこに変な肥料を与えたら、植物は怠け者になってしまうのではないか?と思います。

それでも、一応収穫出来ていますから……

今まで、窒素の恐怖の理由を知らなかったとは言え、使っていなかったのは良かったっす……と思う反面……

オヤジさんの記事を読んで、あらためて「窒素」コエー……(((((;゜Д゜)))) ガクブル……

  • ちば!
  • 2011/02/09 6:46 AM
ちば!さんこんにちは。

盆栽は小さな器の中の園芸。
しかし、ここで学ぶべきことはたくさんありますね。

化成肥料と根やけの問題。
そういう例は良くありますよね。

化成肥料も2000〜3000倍に薄めて、10日に1回位与えれば問題は起きないと思いますが、早く太らせたい、早く実をつけたいという、その気持ちは解りますよね…。

油かす(窒素が主)骨粉(リン酸が主)を練り込んだ玉肥、昔はよく盆栽に与えましたね。

これが一鉢山のように与えても枯れなかったのは肥料成分として低かったことと、以下のメカニズムによるのだろうと今になって思うんです。

玉肥が水分で崩れ、油かすは微生物・アンモニア化成菌によってアンモニア態窒素に、次に硝酸化成菌で亜硝酸から硝酸態窒素にというふうに、ゆっくり分解され、鉢の中の植物はそれぞれ好みに応じて少しずつ食べていたんでしょうね。

また骨粉にして然り。リン肥として吸収されるまでには、リン溶解菌の手助けがいる。

梅やシャクナゲなど花ものに花芽をつけさせるには、窒素に上回るリンの吸収が必要ですよね。

とはいうものの、このメカニズムは、ゆりかごの乳幼児にミルクや離乳食を与えているようなもの。



ちば!さんのコメントをお借りして言わせて頂きますが…
植物の根やけの問題。
いつも同じことを言うようですが、これを知らずして水環境がどうして解りましょうや?と、いつも思うのです。

  • 菊地虎男
  • 2011/02/09 2:23 PM
オヤジさん、こんにちは。

油かすの玉肥を6年前くらいまで、与えていましたが、良品だったのか粗悪品だったのかは、今となっては不明ですが……

いつも決まった種類のハエが植木に停まっているんですわ……

で、なんで?と玉肥を割ってみたら、
その中にウジがいっぱいいるんですわ……(((((;゜Д゜))))

それから、玉肥を与えるは止めてしまいました。

肥料によっては害虫も呼び寄せるものですね。


>これを知らずして水環境がどうして解りましょうや?と、いつも思うのです。


化学品って速効性を求めた結果なのでしょうけど、最終的に何処に行くのかを考えても、分解される事もなく、低地に流れ込むのでしょうねぇ……

それも速効性か……(∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!

  • ちば!
  • 2011/02/10 7:20 AM
ちば!さんこんにちは。

玉肥のウジ、私も経験があります。
あれは、生の油かすが腐敗する時、そのアンモニア臭に誘われた蠅どもが、卵を産み付けたのでしたね。

そこで、市販の一次発酵を経たボカシ玉肥や農業用有機ペレット状肥料(ネズミの糞位の大きさ、今日小袋詰めして盆栽用に売られてもいる)では、品質によって差はあると思いますが、ウジは発生しません。

ところでこのボカシ。

私が製造販売している堆肥(ハスキーミックス)は、常時70度以上の発酵温度によって、発酵過程の中で窒素成分の大半が空中にアンモニアガスとなって放出されてしまいます。

これに反し、ボカシは油かす・米ぬか・鶏糞等々と共に、時には土も混ぜるなどして、低温微発酵(40〜50℃位)により窒素備蓄に心がけて作られて居ます。

時には「ボカシ」には確たる定義がないため、「バカシ」に変質することもありました。

ただ、化成肥料が全て悪と決めつける事は出来ません。

現にジャガイモには、土壌を酸性化するために硫安散布が有効であることは明白です。

しかし今日、我が国には未利用資源の畜糞・食品製造残さ物・生ゴミ等々有り余っているのですから、化成肥料の出番が少なくなるのは当然です。

それには理念より科学を大切にしたい。

しかし私も若い頃、長きにわたりMOAの賛助会員でもありました。
今日でもそうした科学に裏付けられる、自然農法家の相談には積極的に応じています。

根底では哲学・理念からは逃れられないようです。
  • 菊地虎男
  • 2011/02/10 2:10 PM
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