水質基準ってなんだろう?〜諏訪湖のヒシを例に…〜

  • 2011.02.10 Thursday
  • 14:33
 

こんにちは、園芸店オヤジです。


先日のブログで少し触れました、水質基準の話です。

河川湖沼の窒素やリンの濃度(T−N・T−P)生物化学的酸素要求量(BOD)以下省略致しますが、これほど使いようによっては、庶民を馬鹿にした用語もないなぁと私は考えています。
 
窒素やリン、その他カルシウムやマグネシウムなどが河川にこぼれ落ちるのは、激しい夕立のような豪雨の時が最大の筈です。
雨水と共に地中に入り、それが河川や湖などの水中へ流れ込む訳です。

したがって、その日24時間降水量は30ミリと言うのと、30分間に30ミリとでは、物理的破壊力は異なりますよね。

このように、水の中の成分はその時の天候や季節に大きく左右されますし、同じ日の同じ川、同じ湖でも場所によって水質が違ってくる訳です。

こうして水質は、様々な条件に左右されるのです。


  今ではもう、魚たちが姿を消した上川…今日も諏訪湖へと流れてゆきます
 
たとえば、水が澄んだ頃を見計らって、ある特定の地点のみで調べて、「年々窒素濃度は下がっている」と言う人が居ます。

そこに住んでいる動植物に言わせれば…

「人間というヤツはなんと勝手な動物だ!あれほど爆弾を投下しながら、いつも数字の上で平和、平和の合唱を繰り返している」

…ということではないでしょうか。
 
一般庶民に限らず、多数の地方議員の皆さんも、この催眠暗示にかかっていると思います。


たとえば諏訪湖に近年繁茂するようになったヒシは、低酸素・高窒素で発芽します。
しかも、その種は頑健で拡散。
つまり水質悪化の象徴でしょう。

なのに「
ヒシがここまで繁殖した理由は、「アオコ」の駆除が進み諏訪湖が浄化され透明度が上がった為」…などとネット上に書いている議員さんもおられます。
勿論それはその方のご研究の結果ではなく、「研究者」の発表を真に受けての事でしょう…

そんなものを部分的に取り除いたり、浚渫しても勝ち目はありません。
催眠暗示から目を覚まして、根本から考えていただかなければ水質など、環境改善は不可能です…。
 

一般に私達が栽培する植物は、酸素が無ければ発芽しません。
また窒素が多すぎますと、発芽後に腐ります。

河川や湖沼でも、土中酸素があるから植物の根が良く張って、有機物をかみ砕いてくれる微生物たちの活力を産みます。

そのような環境にある植物は、水の中で酸素も作り出しています。

ところが、
浮葉植物のヒシは、腐敗と堆積を繰り返し、温室効果ガス・メタンの原料となるのです。
ヒシが諏訪湖にとっていかに悪性か、お分かりいただければ……と、思います。


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コメント
どもー(・∀・)

>土中酸素があるから植物の根が良く張って、有機物をかみ砕いてくれる微生物たちの活力を産みます。

やはり、樹木の培養には木箱が良いっって事っすね!
その他、挿し木床も木箱が良いんですかねぇ?

昨夜から今まで、急激な見積要求依頼を受けて、やっと今、オヤジさんのとこに来られた次第です……

週末は各メーカーが休みなので、自己調査とネットだけが頼りですよぉ〜(-ω-;)

>ヒシは、低酸素・高窒素で発芽します。
しかも、その種は頑健で拡散。
つまり水質悪化の象徴でしょう。

ヒシって、実は「悪の指標」だったんだな……やはり……

やっぱ、バイカモの花が美しく、ヤマメ(アマゴ)が天然産卵孵化している河川が見たいっすよねー?

知ってても誰にも言わないけど(笑)

わしだって、年に1回確認に行くか行かないくらい遠慮していますから……
  • ちば!
  • 2011/02/11 6:57 PM
ちば!さん、こんばんは。

ヒシは昔から諏訪湖に生えてはいたんです。

水が淀んで有機物が集まったようなところで密やかに、物静かな乙女のようにひっそりと…、という感じでした。

それが、06年7月20日前後の豪雨禍によって、環境は一挙に激変。
大量に拡散繁殖してきました。

こうなると、可憐な乙女なんてもんじゃぁありませんよ。
たばこをくわえながら徒党を組んで、400ccバイクで走るおねえさん方みたいな…。

バイカモが上川から消えたのはそれより早く、1998〜2000年と記憶しています。

こういう植物の復活を目指すのでなければ、浄化なんて言葉は空論に終わりますよね。
  • 菊地虎男
  • 2011/02/12 7:25 PM
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