本当の自然農法って?〜家庭菜園に待ち受ける落とし穴〜

  • 2011.03.04 Friday
  • 07:24



こんにちは、園芸店オヤジです。

自然農法、無農薬栽培を目指すなら、自分の田畑ばかりではなく、周辺の環境にも目を配るべきではないでしょうか(私も若き頃MOA自然農法の賛助会員であった)。

前回ブログで、ユスリカの話に触れました。
 
諏訪湖最大の流入河川・上川の両脇の堤防はそれぞれ一方通行道路となっています。
茅野市郊外から諏訪湖までノンストップで走れるので、住民から通勤バイパスとして愛されています。

およそ15年程前まで、毎年夏の夕暮れには、川ではユスリカを狙う各種魚が水面に飛び跳ねる姿が見られたものでした…。
 
そして、やはり夕方になるとツバメやコウモリの大群が空を覆うのです。
低空飛行の際、あわや車に衝突か!?…と言う勢いで!

そこはさすがにツバメ返し、コウモリの宙返り。

豊富なユスリカは彼らの繁殖に大いに役立っていたのでした。

当然、その他我々の作物害虫の成虫も彼らの餌です。ツバメやコウモリは、田畑の害虫も沢山食べてくれていました
彼らが益鳥益獣と言われる訳ですね。
 
ネット上でも「諏訪湖 ユスリカ」で検索すれば、幾つかの意見があります。
しかし太古の昔から、即ちアイスランドのミーヴァトン湖のようにユスリカは生息していたと思われます。
且つ諏訪湖水系においても重要な生態系の一員のはずのユスリカを「不快昆虫」として扱うのは明らかに誤りです。

教授と言う肩書きで、その様な事を語るのはいかがなものでしょう。

冒頭で申し上げましたが、減農薬→無農薬を目指すなら、周辺の正しい生態系のあり方も考えるべきではないでしょうか。
 
また周辺ホテルやさん達も、ユスリカの復活を容認するのか、現在のヒシやメタンと悪臭の諏訪湖へ客呼びするのか、腹を決めなければなりません。

私は一商人として前者を選び、釣りを楽しみ、自然のあるべき姿を旅人に宣伝したいのです。
それを可能にするのは、農業地帯に正しい遊水池を要所・各所に設けることです。


  1994年、自然農法誌に掲載された筆者
 
私達人間は、他人が食べ残したものは捨ててしまいます。
地球の裏側には、飢えで苦しんでいる人々が数千万人と居ることを知りながらです。
我が店の守り猫・パンサーでさえ、おなかが満たされると、残りの餌に土をかける仕草をするのです。
 
しかし、植物は新品の餌で無くて良いのです。
新しいごちそうを要求するのは、人間などの動物だけです。

植物には、窒素・燐酸・カリ・カルシウム・マグネシウム・その他の微量要素すべて満ち足りているのに、さらに付け加えてしまうと、問題をひきおこします。

余剰の肥料は、周辺の土壌にも染み込んでいきます。

例えば自前の畑をお持ちではない方が、市民農園などを借りますね。
そこには、前回借りていた方が散布した肥料や農薬が多量に残っている可能性が大きいですね。
または、他人が散々肥料や農薬を入れた農地を手に入れたとします。
当然、既に肥料過剰の状態から菜園をスタートさせる事になりますね…。

運良く、そこに今まで肥料があまり使われていなかったとしても、周辺で肥料や農薬を使用していれば…残念ながらこちらにも染み込んでいると考えていいでしょう…。

その方々が無肥料、無農薬で野菜を作っても、直ちに自然農法とは言い難いのです。
ここに「家庭菜園における自然農法の落とし穴」があります。

「それは(肥料の)お余り農法である」と言ったのは東京農大・後藤逸男教授。
言い得て妙じゃありませんか。
 
しかし、上記肥料も鉄分やアルミニウムと結合した燐酸のように、植物が直ちに吸収出来ない場面もおこります。
化学肥料中心の農地に起こりやすい現象です。

そこで、良質完熟堆肥の威力のみせどころです。
これを散布し深さ10〜15僂帽紋僉淵灰ΕΕ鵝砲靴泙垢函微生物達の活動がはじまり、眠っていた肥料成分が息を吹き返します。

このことを「微生物活性」と言います。



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コメント
あ゙!

さっき、前回の記事にコメントしたばかりなのに、
もう既に新しい記事がアップされてあるし……(笑)


そっかー……

「中古菜園」は危険が沢山潜んでおるのですね。
よぉ〜く理解出来ました。


>既に肥料過剰の状態から菜園をスタートさせる事……

ヒィー(((;゚Д゚)))ガタガタ


見た目、プライドみたいに無農薬云々等能書きをたれるより先に自分が乗る車と自分を見直せってことですね?

エン麦でも蒔いて先に不要養分を吸わせて、その後は行政の焼却に任せるしかないっすね……
刈り取ったエン麦とか雑草は絶対、土に返しちゃマズイっすよね?

その後に、良質完熟堆肥を投下(笑)した方が、その威力を更に効果倍増に出来たりしないんですか?

ということは、1シーズンは土壌のため、基本を勉強するために、我慢しないといけないってことっすね?

  • ちば!
  • 2011/03/04 8:28 AM
ちば!さん、こんにちは。

毛鉤のお話し、とても面白く拝読させていただきました。
わたしも毛鉤釣りはさんざんやったのですが、ウグイ(ハヤ)しか釣れたためしが有りません…(´_`;)ゝ))

ところで「肥料お余り農法」でも、全く植物や土に関心がない人より遙かにましですワイナ。

さらに困ったことに、ちば!さんが仰るように、ユスリカとヤブ蚊・アカイエ蚊混同?確かに…。あり得ますね。

水遊びや釣りもしたことがない人が、川のことを解るのでしょうか。

井戸水が何故飲めないか、解っているのでしょうか。

『生態系を蘇らせる』の著書を書いた鷲谷いづみさんと、10年前の今頃(確かな記録が残って居るんですが)私は或る場で議論しました。

これで充分理解してくれたんだ、と私は自己マンして家路についたのですが、上記の条件が完全に欠落していたとみえて、今日の崩壊を招きましたね。

それでもなお、アサザ基金が意気軒昂でいられるのは、何故か?

小学校の教科書で嘘を教えるようでは、お話になりませんナ。
  • 菊地虎男
  • 2011/03/04 12:40 PM
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