何故生の有機物を農地に入れてはいけないのか?〜完全発酵の重要性〜

  • 2011.03.06 Sunday
  • 10:59
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

以前こんな事が有りました。

当店オリジナルそば殻堆肥の評判を聞きつけた、ある専業農家さん。
「そば殻なら、オラァたくさん持っていらぁ」
…と言って、発酵処理もせず生のソバ皮殻を大量に鋤き込んでしまいました……。
 
やがてそのお方が現れて…

「お前の店で売った種長芋はひでぇ種だったな
…と、手には長芋を握りしめているでは有りませんか。

持ってこられたサンプルは、全くの異常形。
このお百姓さん、生の有機物がお好きのようで、籾殻も、発酵処理は面倒くさいとばかり、そのまま鋤き込んでいたらしいのです


  キヌサヤの苗、元気一杯です。現在店頭に並んでいます♪

完全に発酵させた堆肥でなくては、農地に入れる事は危険です。
では、ナマモノを農地に入れるという事は、どのような事を引き起こすのでしょうか。

まず、ナマモノ(生の有機物)を腐敗分解する為に様々な菌が集まります。
当然その菌達というのは、有機物を分解する為のものです。
そば殻なのか、生ゴミなのか、大事な種芋なのかの区別なんか彼らにはつきません。
植物自体も腐敗菌に襲われます。

土中ではアンモニアガス等の有害ガスが発生し、そのガスがまた、植物を痛めます。

しかも。ナマモノが大好きなのは腐敗させる菌類だけでは有りません。
ヨトウムシなどの、植物にとっては害虫である昆虫たちが大喜びで集まってきます。
そこにどんどん卵を産みます。

…こうなるともう、最悪状態の三重奏。
植物が、まともに育つ訳が有りませんね…


 こちらはアシタバの苗です。


高冷地では長芋を、5月上旬に定植します。
種の大きさ、輪切り物の催芽(さいが)処理にもよりますが、6月中旬まで地上部でのびていく蔓はほとんど種芋の養分でのびていきます。

それから離乳期と申しまして、根が張りだし長芋が地下に進み出したら、土になじまない
粗大有機物(よくある例として…生の藁束・落ち葉・籾殻・そば殻・分解の遅れた有機肥などの事です)に突き当たるのです。

植物も生きようとして必死ですから、芋先端で「とりあえず貴方はそちらへ、私たちはそれぞれこちらへ」と分根します。
この現象を「岐根(キコン)」と言います。
家庭菜園では、大根の岐根も上記の理由によることが多いようです。

当店に長芋を握りしめてお越しになった方がお持ちのもの。まさしくそのような状態と化した長芋でした。
彼は、その長芋の状態を、自分が入れてしまったナマモノが原因とは夢にも思っておらず、当店の種芋のせいだと思い込み、怒ってご来店になったわけです。

 
完熟堆肥は、深さ15〜20僂帽紋僉覆海ΔΔ鵝砲靴燭世韻覆里法⊇の収穫期に掘り下げてみれば、完熟堆肥の黒い炭素成分が、深さ50〜60僂泙膿∧によって運び込まれています。

これによって、堆肥や有機肥はこの範囲(深さ15〜20僉砲貌れるだけで充分だということが観察できます。

なお遅くまで窒素肥を効かした長芋は、見かけは肥大していても、アミロペクチン(デンプン)やムチンのような粘り物質の含量が減ってしまうので、食味を落とします。

見かけはキレイで立派でも、すってみたら水のようにサラサラな長芋を買ってしまった事は有りませんか?


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コメント
どもー(・∀・)

今日は打ち合わせで、やっと戻って来たところです。
さて、これから見積もりだ……

と思って、その前に……
オヤジさんのとこをちょっと……|Д゚)……

今回も、私の「ツボ」を突く内容で(;´Д`)ハァハァ……しちゃいました(笑)

>当店に長芋を握りしめてお越しになった方がお持ちのもの……


その方は男として使い物にならない自分の「モノ」を、堂々と握りしめてやって来たのですね?
恥ずかしい方ですね(大笑)


>完熟堆肥の黒い炭素成分が、深さ50〜60僂泙膿∧によって運び込まれています。

そっかー( ̄∀ ̄*)フフ…

いい女は深いところまでも、引き込んで離してはいけないという見本なのですね……

(_Д_)ノ彡☆ギャハハハ

さて……馬鹿言ってないで、取れるか取れないか分からん「見積り」をやるか……(-ω-;)


  • ちば!
  • 2011/03/06 2:17 PM
ちば!さん、こんにちは。

本日は読みながら口に含んだお茶を、あやうくパソコンに…!!。

だがご安心ください。
器物損壊は免れましたぞ。

マァ、その勢いならば、お見積もりは近日朗報が届きましょう(´∀`)。
  • 菊地虎男
  • 2011/03/07 11:43 AM
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