何故、肥料過剰がいけないのか?

  • 2011.01.20 Thursday
  • 15:44
こんにちは、園芸店オヤジです。



前回、「ハスキーミックスと連作障害」について書くと申しましたが、その前にもっと基本的な話をした方が良いと思いました。

ですので今日は「何故、肥料過剰がいけないのか?」について書きます。

園芸に興味が有る無しに拘わらず、「根本」と言う言葉が示すように、播種後にまず、根が出、芽が出ると言う事のメカニズムがあります。

この基本的な事が理解できなけなければ、「環境について」も語れるわけがありません。


 
前回は高冷地のタマネギが肥料過剰のせいで根が張らない、だから浮き上がるんだ、と書きました。

陸上で全く窒素やリンが無い土などありません。

未耕地の土壌でもゼロではないのだというのは、前回登場の後藤逸男先生もご指摘なさっている通りです。

したがって無肥培土などと言って私も販売していますが、厳密に言えば肥料ゼロではありません。
 
比喩的に言えば人間も、生まれた頃から物質的に満ち足りている人よりも、貧困を味わった人の方があらゆる努力をしようとするではありませんか。

いわゆる「ハングリー精神」というやつです…
現代にこの言葉が生きているのかは不明ですが。

植物も発芽後、周りに絶えず水と栄養が有れば根を張る努力はしないのです。

いつでも栄養や水を与えられていれば、自己努力なしで生きて行けてしまいます。
つまり「怠け者」になってしまうわけです。

なので、過剰に肥料を与えられてしまう場合、自力で根を伸ばし、栄養を得ようとする努力をしなくなってしまうのです。

人間で言えば金銭的に豊かな家に生まれ、エスカレーター式に学校や就職に有り付いていく、そんな楽々人生と言ったところでしょうか。

一方、水や栄養分が少なければ、生きる為にそれを必死で求めて根毛を増やしてゆくのです。

栄養分が少ない鹿沼土や赤玉土に挿し木をするのも、その原理を利用しているのです。(アレ!今日は自分の人生を語って・・・?!?)


ハスキーミックスと無肥料土で培養したネギの発根
 
やがて春になってナス・トマト・キュウリなど果菜類の植え付けが始まるでしょう。

そこで過剰に肥料を与え、毎日水を与えるような人は農園落第生と申せましょう。

少々辛口でありましたが、ご理解して頂けると幸いです。


そして……そのように育てられた植物とは…

人間に例に考えてみましょう……

子どもであれば「過保護に育てられて努力しない子」になってしまうでしょう。

大人で言えば「カロリーの摂りすぎで生活習慣病(メタボ)」…。
植物も同じです。

カロリーを摂りすぎれば植物の「根幹」となる「根」が張らない=虚弱体質となってしまうのです。

家庭菜園をなさる方々の殆どが「土が肥えている(肥料を多く与える事)のは良い事だ」とお思いなのではないでしょうか?

それはとんでもない大間違いである!

ここに断言してしまいます。
 
わたしが住む諏訪にある湖ですが……

諏訪湖最大の流入河川に「上川」という川があります。

そこから水草が消滅したのです。
その理由は、
上記の理由(富栄養)に基づきます。

水草は水中で色々な役割を持っています。
例えばバイカモ等の沈水性植物=酸素供給源であり、その他の役割も大きかったのです。

また機会がある時にじっくりと、お話したいと思います。


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