夏にも美味しいネギを植えましょう〜苗の違いと植え付け時期と〜

  • 2011.04.24 Sunday
  • 14:33
 


こんにちは、園芸店オヤジです。


従来型の、化成肥料を撒き、農薬を使用する農法を「慣行農法」と言います。
最近では有機農法がブームになりましたが、苗や植え付け時期に関しては有機農法を目指す家庭菜園の方でも「慣行農法」のままで有る事が多いです。

ネギ苗の場合、慣行農法では前年秋蒔きし、越冬した苗を春に定植していました。

しかしこの方法の欠点は、春早々にとうだち(抽苔)してしまい、花芽がつき繊維が固くなってしまう事です。
したがって、夏秋は葱を食べる事ができず、冬の低温に充分あわせるまで食べられません。

自家栽培の葱を夏に素麺や冷や奴の薬味にも出来ないのは、悲しいですね。
 
一般に種子発芽後低温にあうと春に花芽がつく、このような現象を種子バーナリゼーション、又は春化と言います。

高冷地に於いて大根や白菜など、春の夜温5度以下が続く頃に早蒔きしますと、収穫時期に到らないまま菜の花が咲いてしまう事があります。
 
ネギの場合、12月から翌年1月播種しポット育苗したものは、翌年の3月までとうだちしません。
厳密に言えばとうだち率1%以内に止まることが解っています。

慣行農法では9〜10月蒔きですから、とうだち率100%となります。
ところが、苗姿が太くたくましく見えるが故に、多くの誤解を産みました。
ホームセンターなどに売られている、既に食用に出来そうな太くて大きな苗を皆さんもご覧になった事が有るかと思います。
そしてそれを買ってこられて、自分の畑に植えた方も多々いらっしゃるのでは…?

しかし、とうだち(抽苔)というのは、人間で言えば、老化の始まりでです。
 

 左のポット苗が当店自家培養のネギ苗です。右のような立派で美味しいネギに成長します

実際に上の画像にある苗は、人間で言えば幼稚園児〜小学校低学年生に相当する若さです。

したがって生育のスピードも速く、六月下旬には前年蒔き苗に追いつき追い越すことになります。
この頃から一人前のネギとして美味しく召し上がれます。
夏場の薬味にも、出来ると言う訳です。

諏訪地方でも平坦地では、秋土寄せをしますと、越冬します。
そして翌年、抽苔のはじまる3月20日までに残り全部を収穫します。

その後根付きのまま、木箱にたてて、日陰の物置に貯蔵した姿が上の画像の右のネギです。
新鮮で美味しいままです。
やや曲がりましたが軟白部分が増えて(写真撮影四月二三日)このまま五月まで利用します。
 
家庭菜園では、土寄せは秋地温が下がった時に積極的にすべきです。
と言うのも、ネギのアカサビ病菌が休眠し始めた頃の方が、罹病しにくいと考えられるからです。


 田中さんです。因みに背景に積んであるのは当社のハスキーミックスです。


以上のネギ育苗を可能にした陰には上画像の御仁・田中健次郎さんの存在があります。

私が公的機関や農家の皆さんに説明しても理解が得られず、苦戦していた頃、敢然とそば殻堆肥ハスキーの生産に協力してくれました。

性格は豪放にして快活、ご近所の人々に愛されるが故に、協力者に事欠かないお人柄。
何より大切なことは、私よりも長生きをして下さる事を約束してくれた人でもあります。


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タマネギ栽培の話

  • 2011.04.18 Monday
  • 14:00
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

高冷地栽培のタマネギが冬期に抜け上がる要因として、過剰施肥(肥料の与えすぎ)による根張り不足を指摘してきました。
肥料成分の蓄積が必要以上に多いと、根が素直に張らなくなるのは全作物に共通の現象です。

植物は肥料を遣らずにいると、自ら根を地中に伸ばしてゆきます。
そうやって、食料を地力で追い求めるのです。

根がしっかり張る=力強い、体力が有る植物、です。

ですので当然、肥料を与えすぎて過保護にすれば、植物は「ボケーッとここに居れば食料が得られるんだ…」と、根を張る事をしません。
畑や庭に於いて、既に発芽している植物に対してせっせと毎日水遣りする方もお見受けしますが、これも同じです。
「ボケーッとしていても水が得られる…」と、根を張りません。
毎日水を遣らなければ枯れてしまうような、虚弱体質になりかねません。
(勿論発芽するまでは水遣りを欠かせません。鉢やプランターの植物も水を切らす訳にはいきません)
 
しかし正常な、肥料過剰ではない土壌でも、海抜760以上の諏訪地方のこと。
この地での定植期の最終時期を知りたくて、昨年11月9日に定植実験してみました。


 タマネギです。画像左はネオアース、右はソニック。


上の画像、左は中晩生種(ややおくて)のタキイ・ネオアース、諏訪地方で6月下旬に収穫、翌年3月まで吊り貯蔵できます。
右は早生種のタキイ・ソニック、6月上旬に収穫し、貯蔵期間は8月迄です。
 
結果はご覧のとおり、中晩生種のネオアースは90%生き残りましたが、早生種ソニックは30%でした。

11月9日では、降霜もあり、地温も下がります。
生理的に晩性種の方が耐寒性があります。
反対に、ネオアースのような早生種は遅くとも11月3日頃までに定植したいものです。

このわずかの日差が明暗をわけたのです。

とは言うものの、早く植えたいと種を規定以上に早撒きしますと、タマネギの玉は出来ずに花の蕾が出てきます。これを「とう立ち」あるいは「抽苔(ちゅうだい)」と言います。

種まきは9月の初めです。


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野菜苗の「偽ブランド品」〜トマト苗を例に〜

  • 2011.04.17 Sunday
  • 09:53
 


こんにちは、園芸店オヤジです。


  こんにちは〜!今日も元気で営業中です。

「復興のため、有識者・学識経験者を募り」などというニュースを聞いて、疑問に思うことがあります。
私がこのブログにおいて実名を挙げた先生方は、それぞれ確かな研究業績を上げられた方々です。

しかし遺憾ながら、その先生方は檜舞台には登場していません。
 
一方「御用学者」と呼ばれる人々が居ます。
行政に、
無意味なコンクリートマスを作らせたり、もっと酷いのは、諏訪湖の浚渫土をコンクリートでかため、再び湖底にもどす…。
これを接触酸化法と言う…。
10年前の公の資料の一部ですが、こうなると、クレィジイ(crazy)としか言いようがありません。

お役所にとっては、都合良く、やりたい放題言いたい放題、実名を挙げることもはばかれる、学者先生集団です。
今日「御用学者」の定義は、このような者たちと心得ます。
 
為政者には改めて、文字通りの老婆心で提案します。
有能な人材を集めるには、役所の都合ではなく、各分野の学会に依願し、その機関から推挙された人を選び抜いて欲しい。

マスコミで派手に振る舞う学者が必ずしも有能とは言えない。
何のための学会か。

この難局を乗り越えるには、それぞれの学会の複数の委員が選ぶ、つまり、透明性ある方法で、有能な学者を送り出すべき時ではないでしょうか。


 トマト苗培養室。今年も優良な苗がすくすく成長中!
 

本題に戻り、「このごろのトマトは、どうして美味しくないのでしょう?」こんなご質問を受けたときは、必ず購入された苗の品種をお訊きします。

すると、返ってくる答えは、きまって(T社の)「桃太郎トマトです」。
その、プロ生産者用の品名があがってきます。
有名な、一流種メーカーから発売されているブランドトマトの筈です。
本物は味も美味しいです。
本物の「桃太郎」を買って召し上がって、美味しかった記憶が有る方も多々いらっしゃるのでは?

ところがその美味しい品種を我が家でも作りたい!と、「桃太郎」と表示された苗を買ってきて、丹誠込めて作ってみると「不味い…」。
それはおかしい!と、お思いになりますよね?

実際は、家庭菜園においては同じく一流種メーカーであるS社のものの方が作りやすく、味もとても良いのになあ、何故わざわざT社のプロ用が売られていて、しかも実った物が不味いのだろう?…と不審に思って調べました。

ほとんど偽物の桃太郎トマトでした。
T社のものなどでは有りません。

買わされた人達も、T社も、被害者ですなぁ…

因みに種の価格で比較してみますと、S社・T社両社とも本物は、1000粒約18000〜22000円。
これが一流種メーカーの品物の現在価格です。
ところがニセモノは、約5000〜7000円。

価格競争は偽物を産み出すのかも知れません。

偽物ブランド品は、野菜苗の世界にまで有るのです……



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野菜苗の選び方〜どんな土で培養してあるのか見ましょう〜

  • 2011.04.15 Friday
  • 08:35
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

このごろ若い方々の、園芸に対する感覚に変化が現れてきたようです。

いままでは、姑さんが自宅でせっせと野菜を作っているのに、嫁さんは「既に洗ってある野菜が良い」と言ってスーパーへ行ってしまう。
こんな話が多々ありました。

しかしどうも最近は、お祖母ちゃんについてくる嫁さんや娘さんの目つきが違う。
関心が高くなっているように感じるのです。
多分、今回の災害と原発事故に基づく土壌汚染などの情報に刺激を受けての結果でしょう。

また「野菜なんか、買って食べた方が安くすむ」なんて言っていた団塊世代の方々の意識も変わりつつあるように思います。
団塊の企業戦士だった方々が、今は定年退職されて、家庭菜園に目覚める…と言うのをよく拝見したり聞いたりします。

今は色々な困難を乗り越えなくてはならない時ですが、その後には色んな方々の「農業や食に対する意識の変化」が現れるのではないでしょうか。
まぁ、その前に現時点で起きている事の終息が肝心な訳ですが…



それにしても自然科学ばかりか、農業・土に関しての教育が疎かにされすぎてきましたね。
小学校の教科書に「原子力発電はすばらしいです」と書いてあるそうですが、それよりも農業や土や、植物についてもっと教えてあげて欲しかったなぁ…

今後に期待したい所です。

そこで、専門店の視野からお話ししましょう。
 

 ブルーベリーの苗です


写真は開花したブルーベリー苗です。
このツツジ科の植物は、異質の土を嫌うと言う性質があります。

例えば関東ローム層(火山灰起源の赤土層)で育ち、根捲きしたサツキ等を諏訪盆地の黒土に植えても、産まれ育った土から一歩も根が進まず、年ごとに萎縮して枯れてしまうことがあります。

ブルーベリーの場合は、ピートモスで挿し木がされていますから、植え穴にピートモスを混合するか、根ほぐしするかの工夫が必要です。
サツキの場合も、根巻きの土を払い落として植えるべきです。
 
ところで、このピートモス、野菜苗育苗にも使われますから、そうすると事は厄介です。

お客様から「このキャベツ苗、根をほぐして植えるんですか」などと言う質問があるのです。
「当店には根をほぐして植える野菜苗などありませんから…」そのように答えてきました。
 
ピートモス育苗の野菜苗は、前述のブルーベリーと同様の現象がおきても不思議ではありません。
ピートモスは乾燥しすぎますと吸水が悪くなり、水分過剰で根腐れという扱いにくい欠点があります。
したがって、活着率も落ちることがあるのです。
 
わたしの店では、大半の野菜苗は、箱蒔きし、本葉が出たところでポットに移植しています。
勿論自家製培養土を用いてです。

ピートモスで作られた苗はこの行程が省かれています。
ここに価格の差がでてきます。
ですから、ピートモスで培養された苗は安い。
そして前述の通り活着しにくいです。

我が店では生産直売を心がけていますが、無理な価格競争は、こんなところにも影響してくるんですね。

自家製培養土
は、当店で出た残土を利用した酵処理残土が主体です。
これに農業用無肥料で且つ焼いた顆粒状の山土を混合します。

従って畑土との馴染みがよい=活着率が良いのです。

 
次回は野菜の品種について、お話したいと思います。
 
 
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ネギ苗、良好です

  • 2011.04.13 Wednesday
  • 08:34
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

今から50年以上前。
極貧の痩せた学生が、御茶の水駅から、ニコライ堂前を中央大学に向かって、秋雨そぼ降る中を
、傘も差さずにとぼとぼと歩いていました。

その時「ストロンチウム90が落ちてきましたよ」と傘を差し掛けてくれたスマートな男子学生がいました。
(今に思えば何故男子学生だったのか。当時の女子学生及び女性は例外なく、将来性のない学生を見抜いて私には近づかなかったのです。多分。……そんな話はどうでもいいか。)

 
再三登場する土肥学会情報の中段で、「大気圏核実験に由来するセシウムCs−137は1960年代に地球全体に広がり・・・」とありますから、冒頭の記憶が鮮明に戻ってきたのです。

東西冷戦の最中でしたから、セシウム・ストロンチウムとにぎやかだったんですね。

セシウムがその後どのように減少したのか、こんなことを思い出しながら、さらに読み返しています。

前回申し上げましたが、まともな科学書なら「拾い読み」なんて出来るわけがありません。
架空の動物名をあげて、○△湖と諏訪湖のどちらが住みよいか・・・こんな本ならヒロイヨミでも良いでしょう。

ただし、頂いても読む時間はありませんが。


  ネギ苗です
 
写真は当店オリジナル培養・ネギのポット苗。
コマーシャルとは言え今年は重要な意味をもっています。

なお、高冷地でも、これから5月中にネギ種を撒いても秋までには立派に育ちます。


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土壌中のセシウムについて考える

  • 2011.04.09 Saturday
  • 13:29
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

高冷地の諏訪地方にもようやく春がやってきました。
私にとっては繁忙期です。
仕事柄(園芸店とは言え、しょせん季節労務者と自覚)持ち時間も少なめゆえ、解りやすく語れるかどうか心配しながら続けます。
 

土壌中の粘土鉱物や腐植によって構成されている土を、コロイド粒子と言います。
このコロイド粒子は、マイナスイオンが帯電しています。

カルシュウム・マグネシウム・アンモニュウム・カリウム・水素などはプラスイオンの持ち主ですから、マイナスイオンの土壌に吸着されます。
したがって、マイナスイオンが多ければ多いほどカルシウムなどこれらの物質がたくさん含まれることになります。


 手書きで済みません。シージーなんてジージーには描けません。



一定の体積の中では粘質土壌や腐植質土のように細かい方が、マイナスイオンが多く存在します。
その最大量を塩基置換容量といいます。

たとえて言うなら、大きなキャバクラやバーが2〜3軒ある繁華街よりも、美人マダムが居る小さなスナックやバーが多数ひしめいている方の繁華街へと、男どもが集まるようなものでしょうな。
(この比喩がダメな場合、経験の浅い筆者のこと、お解り頂きたい)
 
そこで塩基置換容量(CEC)が高い方が肥料栄養分の保持力も高い。
砂地などはこの逆であることが解ります。

図に示した物質は、植物にとっても人間にも必須栄養素ですから、今日まで喜んでいたところへ、突如セシウムという暴漢が一価の陽イオンのふりをして、紛れ込んできた。
このことを念頭に、再度
土肥学会情報をごらんください。

因みにナトリウムは植物の必須元素では、ありません。
Naは塩であり、基本的に植物にとっては邪魔な存在です。

植物でしょっぱいのは塩生植物や海藻等くらいでしょうね。
陸の物ですと、メジャーなところでオカヒジキ、最近出回るようになったアイスプラント辺りでしょうか?
海中や海辺の植物は
Naが必要な場合もありますね。
 

ところで、恥を忍んで告白しますが、苦学しながら法学部の大学を卒業したのに、その知識の殆どは返上してしまいました。

でも、たった1つ守ってきたこと。
それは「法学書は一節一説を吟味して読め」と言われた事でした。
後に専門書、科学書も一行一節を、その筆者の言わんとしていることをまず理解すること、さらにおのれの考えとの違い、その真偽は…?と、深く読む、と言うことに差がないと、気がつきました。
 

読んで下さる方々の温かいご意見ご指導を期待しています。
誤りは直ちに修正します。



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クリーニングクロップ〜植物の力で土壌を清浄にすること〜

  • 2011.04.06 Wednesday
  • 18:18
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

今日は前回に引き続き、クリーニングクロップについて書きます。

過剰施肥(=肥料のやりすぎ)で、作物が作りにくくなった。
病害がでやすくなった。
このような農地を正常に戻すため、トウモロコシ・ソルガム・青刈り用ヒエ(いずれもイネ科作物)やマリーゴールドなどを蒔き、成長したら農地の場外に出す。

このように使われる植物栽培をクリーニングクロップと言います。

当然のことながら、日本に於いてセシウム対応のクリーニングクロップの研究はありません。
しかし前回も書きましたが、セシウムはカリウムと似ていますので、カリウムをより多く必要とする植物が「間違って」吸い上げるであろうと考えられます。

カリウムを多く必要とする植物はどこにでもある雑草を含め、無数に有るでしょう。
ヒユ科は多くカリウムを必要としますので、前回ヒユ科のアマランサスを挙げました。
他にはマメ科、アブラナ科、キク科など、身近な雑草に見られる植物たちですよね。


日本土壌肥料学会の
放射性核種(セシウム)の土壌−作物(特に水稲)系での動きに関する基礎的知見を今回もご参照下さい。


このブログで原発事故以前より紹介してきました、堆肥のあり方について簡単に説明および提言します。
 
セシウムは焼却しても減りません。
微生物による分解も出来ません。

このことから、既に土壌汚染が認められる地域の有機物を堆肥化しても意味がないことになります。

本当に残念な事なのですが、強度被曝地の農地は、論外です。
耕作すら危険です。

ご自分がこれ以上被曝しないように、ご自分の健康や命を第一に、他の安全な地に移り、再び新天地に於いて農地を得て欲しいものです。
被災者の方々が自力でそんな事は出来ないので、それは今、国を挙げてしなくてはなりません。
もう、農家から自殺者など出してはいけません。
国は、被害に遭った方々に出来るだけ負担がないように、そして速やかに行って欲しいものです。

勿論、作物栽培が許される場所でしたら、私が今日まで研究してきましたそば殻堆肥は、積極的に導入すべきでしょう。
 
そして「セシウムなどの汚染がどうであるのかはっきりしない、微妙な場所」について。
これは、堆肥や肥料を用いず、クリーニングクロップを行った後に、そば殻堆肥を用いた栽培を行う。
この繰り返しによってセシウムが減らされることを、上記学会情報は示唆しています。
 
 
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「雑草」でクリーニングクロップ〜土壌をどうしたらきれいにできる?〜

  • 2011.04.03 Sunday
  • 15:39
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

私達の年代は、強風で物置が壊れた→だから直ちに職人を呼べ、ではなく、身の回りにある材料で補修することを先に考えます。

子供の頃は使えなくなったヤスリ、折れたノコギリ刃でナイフを作り遊んでいました。
オモチャなど買って貰った記憶はありません。

そんな人生経験から、店先のテラスルーム、短管利用の育苗室、当然パイプハウスなど全て、見よう見まね+創意工夫によって作り、今日まで
生きながらえてきました。
 
いつもコメントを下さるちば!さんも、私以上に器用な方だろうなと、私の嗅覚を刺激しています。
今はお仕事の材料も手に入りにくいかもしれませんが、間もなく解決すると思います。
そして活気が蘇るでしょう。
それが死者・犠牲者への礼儀と心得ます。
 
前置きはこの位にして、堆肥を入れた健康な土には1グラム当たり1〜10億個の微生物が棲んでいると言われてきました。
セシウムによって彼らが死滅するわけではありません。

その刺激を受けて突然変異種も生まれるかも知れませんが、人間に都合の良い微生物発生も期待されます・・・この点は日頃信仰に疎いことを詫びながら、神に祈るしかありません。
 
これまで学者が研究してきた環境修復のための植物は、雑草(ザッソウという植物は無いとは昭和天皇の有名なお言葉があります)ヘアリーベッチ・シロイヌナズナ・ミゾソバ等々であり、アマランサスなどは人間が直接利用しうる植物に出世してきたものと考えられます。
 

 アシタバの苗です。


その雑草の中でも出世頭、ガン・成人病撃退(奥山徹先生)と言われる奇跡の明日葉の写真をご覧いただき、今日はここまでにいたしますね。


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被災した地の土壌をどう立て直すか…〜除塩、そして放射性物質をどうするのか〜

  • 2011.04.02 Saturday
  • 16:31
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

三月九日、当ブログで土壌pH(酸度)について語り、塩類濃度とはどういうことなのか。電気伝導度(ECメーター)についてお話する予定でした。

大震災のため中断しましたが、涙を乗り越え、生きとし生けるものは兎に角前進あるのみと言う観点から、再び土の話に戻ります。
 
おりしも、3月31日日本農業新聞で、JA全農による津波対応で水田からの塩分を取り除く(除塩対策)指導を報じています。(全農HP参照)


 わたしの「七つ道具」です

ここで、電気伝導度・ECメーターが登場しますが、ごく簡単にその仕掛けを説明しますと、たとえば純水は電気が通りにくいが塩類が混ざると逆になる。

したがって、私が先月購入して
育苗室に敷き込んだ土の塩類(=この場合は硝酸態窒素)濃度が測れるという物です。
 
また塩素濃度とも正比例して反応しますので、今回海水をかぶった水田ではEC値が0.3〜0.6(デシジーメンス)以上の場合は対策が必要と言うことを説明しています。


ところで、購入した田土ですが、EC 0.75デシジーメンス。pH9.0位の強アルカリ土壌。
つまりは、肥料と石灰を遣いまくった土。
これでは耕作放棄したくなるわけですね。

 
今回、災害地の塩分は海にお返ししなければいけませんが、諏訪盆地では、行き着くところは諏訪湖しかありません。

地方選挙も始まり何人かの候補者と面接しましたが、理解者はゼロでした。
平成の田中正造は何処に?


因みに放射性物質のクリーニングクロップについては、日本で前例が無い為か「これだ!」と言うマニュアルも事例も見つかりません。

土肥学会で、
セシウム・ヨウ素についての記事は出ていました。

セシウムはカリウムと似た構造で有る事は判っています。
カリウムを多く必要とする植物に、セシウムと勘違いさせる事で吸わせていき、育った所で根こそぎ引き抜き廃棄(汚染されてしまった土壌のものであれば、然るべき場所での焼却処分が望ましいと考えられます)する事で、放射性物質のクリーニングクロップとなるのか…?

現段階、わたしとしてはそこまでしか分かっていません。


 
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原発事故に思う事〜何故ロボットを開発しておかなかったの?〜

  • 2011.03.28 Monday
  • 17:41
 


こんにちは、園芸店オヤジです。
地震以来、胸が痛むニュースが目にも耳にも届く日々です。

原発事故処理のニュースを見ながら、何故このような事故を想定した修復用ロボットの開発をしておかなかったのか、素人ながら疑問に思います。

NHKで毎年工業高等専門学校の生徒諸君がグループで制作したロボットを巧みに操り、ボールなどを与えられた規則に沿って迅速且つ正確に所定の場所に納める競技などを見ての話です。

日本にはこれだけの技術がありながら、何故遠隔操作で操れるロボットを作っておかなかったのか?
人間は安全な場所にいて、被曝しても影響のない身体であるロボットを操れるのなら……

人間のする事の方が正確だから、間違いがないからとお考えになるならそれは逆ではないでしょうか?

しかも、事実、この度の事故で原発の内部にて作業をさせられている人々は専門技術者などではなく、一般の人が雇われて入っていると聞きました。

イギリスのメディアには、「
その多くは原発で力仕事をしている「素人」に過ぎず、今回の重要な作業にあたる能力がないことがわかった。」とありました。

インタビューには、「作業員の叔父の菅野正夫さんは、「他人は原発の穴を塞ぐために命の危険を犯している彼らのことを原発の武士というが、信吾のような作業員はまったくの素人で、実際には何の役にも立たない。信吾のような者をこういう作業に使うべきじゃない」と語った。」

……ともありました。
日本では報道されない事ではないでしょうか。

作業に当たっている方々は、どこのどのような人と同じ「命を持った人間」です。
今、安全な場所にいる関係会社のエリートの方々とも何ら変わりは無い「命」です。

その人間を、犠牲にしているというニュースはショックなものでした。


このような、東電の下請け孫請けの人命を犠牲にするような情報は、耳にしたくありません。

内視鏡手術の如く、遠隔操作で操れるロボットが有れば……
そう思われてなりません。

 
ともあれ、私達も批判や愚痴ばかりだけではいけない、次に起こりうる土壌汚染に何か対策はないのか、考える日々が続いています。


 
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