クリーニングクロップ〜植物の力で土壌を清浄にすること〜

  • 2011.04.06 Wednesday
  • 18:18
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

今日は前回に引き続き、クリーニングクロップについて書きます。

過剰施肥(=肥料のやりすぎ)で、作物が作りにくくなった。
病害がでやすくなった。
このような農地を正常に戻すため、トウモロコシ・ソルガム・青刈り用ヒエ(いずれもイネ科作物)やマリーゴールドなどを蒔き、成長したら農地の場外に出す。

このように使われる植物栽培をクリーニングクロップと言います。

当然のことながら、日本に於いてセシウム対応のクリーニングクロップの研究はありません。
しかし前回も書きましたが、セシウムはカリウムと似ていますので、カリウムをより多く必要とする植物が「間違って」吸い上げるであろうと考えられます。

カリウムを多く必要とする植物はどこにでもある雑草を含め、無数に有るでしょう。
ヒユ科は多くカリウムを必要としますので、前回ヒユ科のアマランサスを挙げました。
他にはマメ科、アブラナ科、キク科など、身近な雑草に見られる植物たちですよね。


日本土壌肥料学会の
放射性核種(セシウム)の土壌−作物(特に水稲)系での動きに関する基礎的知見を今回もご参照下さい。


このブログで原発事故以前より紹介してきました、堆肥のあり方について簡単に説明および提言します。
 
セシウムは焼却しても減りません。
微生物による分解も出来ません。

このことから、既に土壌汚染が認められる地域の有機物を堆肥化しても意味がないことになります。

本当に残念な事なのですが、強度被曝地の農地は、論外です。
耕作すら危険です。

ご自分がこれ以上被曝しないように、ご自分の健康や命を第一に、他の安全な地に移り、再び新天地に於いて農地を得て欲しいものです。
被災者の方々が自力でそんな事は出来ないので、それは今、国を挙げてしなくてはなりません。
もう、農家から自殺者など出してはいけません。
国は、被害に遭った方々に出来るだけ負担がないように、そして速やかに行って欲しいものです。

勿論、作物栽培が許される場所でしたら、私が今日まで研究してきましたそば殻堆肥は、積極的に導入すべきでしょう。
 
そして「セシウムなどの汚染がどうであるのかはっきりしない、微妙な場所」について。
これは、堆肥や肥料を用いず、クリーニングクロップを行った後に、そば殻堆肥を用いた栽培を行う。
この繰り返しによってセシウムが減らされることを、上記学会情報は示唆しています。
 
 
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「雑草」でクリーニングクロップ〜土壌をどうしたらきれいにできる?〜

  • 2011.04.03 Sunday
  • 15:39
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

私達の年代は、強風で物置が壊れた→だから直ちに職人を呼べ、ではなく、身の回りにある材料で補修することを先に考えます。

子供の頃は使えなくなったヤスリ、折れたノコギリ刃でナイフを作り遊んでいました。
オモチャなど買って貰った記憶はありません。

そんな人生経験から、店先のテラスルーム、短管利用の育苗室、当然パイプハウスなど全て、見よう見まね+創意工夫によって作り、今日まで
生きながらえてきました。
 
いつもコメントを下さるちば!さんも、私以上に器用な方だろうなと、私の嗅覚を刺激しています。
今はお仕事の材料も手に入りにくいかもしれませんが、間もなく解決すると思います。
そして活気が蘇るでしょう。
それが死者・犠牲者への礼儀と心得ます。
 
前置きはこの位にして、堆肥を入れた健康な土には1グラム当たり1〜10億個の微生物が棲んでいると言われてきました。
セシウムによって彼らが死滅するわけではありません。

その刺激を受けて突然変異種も生まれるかも知れませんが、人間に都合の良い微生物発生も期待されます・・・この点は日頃信仰に疎いことを詫びながら、神に祈るしかありません。
 
これまで学者が研究してきた環境修復のための植物は、雑草(ザッソウという植物は無いとは昭和天皇の有名なお言葉があります)ヘアリーベッチ・シロイヌナズナ・ミゾソバ等々であり、アマランサスなどは人間が直接利用しうる植物に出世してきたものと考えられます。
 

 アシタバの苗です。


その雑草の中でも出世頭、ガン・成人病撃退(奥山徹先生)と言われる奇跡の明日葉の写真をご覧いただき、今日はここまでにいたしますね。


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被災した地の土壌をどう立て直すか…〜除塩、そして放射性物質をどうするのか〜

  • 2011.04.02 Saturday
  • 16:31
 


こんにちは、園芸店オヤジです。

三月九日、当ブログで土壌pH(酸度)について語り、塩類濃度とはどういうことなのか。電気伝導度(ECメーター)についてお話する予定でした。

大震災のため中断しましたが、涙を乗り越え、生きとし生けるものは兎に角前進あるのみと言う観点から、再び土の話に戻ります。
 
おりしも、3月31日日本農業新聞で、JA全農による津波対応で水田からの塩分を取り除く(除塩対策)指導を報じています。(全農HP参照)


 わたしの「七つ道具」です

ここで、電気伝導度・ECメーターが登場しますが、ごく簡単にその仕掛けを説明しますと、たとえば純水は電気が通りにくいが塩類が混ざると逆になる。

したがって、私が先月購入して
育苗室に敷き込んだ土の塩類(=この場合は硝酸態窒素)濃度が測れるという物です。
 
また塩素濃度とも正比例して反応しますので、今回海水をかぶった水田ではEC値が0.3〜0.6(デシジーメンス)以上の場合は対策が必要と言うことを説明しています。


ところで、購入した田土ですが、EC 0.75デシジーメンス。pH9.0位の強アルカリ土壌。
つまりは、肥料と石灰を遣いまくった土。
これでは耕作放棄したくなるわけですね。

 
今回、災害地の塩分は海にお返ししなければいけませんが、諏訪盆地では、行き着くところは諏訪湖しかありません。

地方選挙も始まり何人かの候補者と面接しましたが、理解者はゼロでした。
平成の田中正造は何処に?


因みに放射性物質のクリーニングクロップについては、日本で前例が無い為か「これだ!」と言うマニュアルも事例も見つかりません。

土肥学会で、
セシウム・ヨウ素についての記事は出ていました。

セシウムはカリウムと似た構造で有る事は判っています。
カリウムを多く必要とする植物に、セシウムと勘違いさせる事で吸わせていき、育った所で根こそぎ引き抜き廃棄(汚染されてしまった土壌のものであれば、然るべき場所での焼却処分が望ましいと考えられます)する事で、放射性物質のクリーニングクロップとなるのか…?

現段階、わたしとしてはそこまでしか分かっていません。


 
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